「オクニョ運命の女」あらすじ相関図と感想ネタバレ。最終回まで継続中。

韓国ドラマの巨匠イ・ビョンフン監督の最新作「オクニョ運命の女(ひと)」。そのあらすじやキャスト紹介、登場人物の相関図等、「オクニョ運命の女」に関する様々な情報や、毎回の感想ネタバレなどを書いています。

物語は朝鮮王朝13代王・明宗(ミョンジョン)の時代。権勢をふるう鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)と、それを陰で操る文定大妃(ムンジョンテビ)、それに弟のユン・ウォニョン。

この3人が率いる小尹(ソユン)派によって、時代は動かされているのですが、それに抗う王明宗(ミョンジョン)と、数奇な運命の下に生まれてきたオクチョ、そしてチョン・ナンジョンによって人生を狂わされたユン・テウォン。

この二人が出会うことで、王室に起こった過去の悲劇が明らかになり、やがてオクニョの隣にはあの人が!?一体、どんな展開で最終回を迎えるのか全く読めない「オクニョ運命の女」、最期の最期まで楽しんでまいりましょう。

2018年の4月8日(日)夜11時から、地上波のNHKで放送が開始されますが、以下の文章は一足先にBSNHKで視聴していたブログ主が書いた感想ネタバレですので、ネタバレを知りたくない方は、お読みになる際はくれぐれもご注意ください。

(C)NHK「オクニョ運命の女(ひと)」
韓国ドラマ「オクニョ運命の女(ひと)」NHKBSプレミアム 毎週日曜、午後9時00分~放送中
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オクニョ運命の女(ひと)目次INDEX
オクニョ運命の女 あらすじ概要
オクニョ運命の女 人物相関図

オクニョ運命の女51話(最終回)あらすじと感想
オクニョ運命の女50話あらすじと感想
オクニョ運命の女49話あらすじと感想
オクニョ運命の女48話あらすじと感想
オクニョ運命の女47話あらすじと感想
オクニョ運命の女46話あらすじと感想
オクニョ運命の女45話あらすじと感想
オクニョ運命の女44話あらすじと感想
オクニョ運命の女43話あらすじと感想
オクニョ運命の女42話あらすじと感想
オクニョ運命の女41話あらすじと感想
オクニョ運命の女40話あらすじと感想
オクニョ運命の女39話あらすじと感想
オクニョ運命の女38話あらすじと感想
オクニョ運命の女37話あらすじと感想
オクニョ運命の女36話あらすじと感想
オクニョ運命の女35話あらすじと感想
オクニョ運命の女34話あらすじと感想
オクニョ運命の女33話あらすじと感想
オクニョ運命の女32話あらすじと感想
オクニョ運命の女31話あらすじと感想
オクニョ運命の女30話あらすじと感想
オクニョ運命の女29話あらすじと感想
オクニョ運命の女28話あらすじと感想
オクニョ運命の女27話あらすじと感想
オクニョ運命の女26話あらすじと感想
オクニョ運命の女25話あらすじと感想
オクニョ運命の女24話あらすじと感想
オクニョ運命の女23話あらすじと感想
オクニョ運命の女22話あらすじと感想
オクニョ運命の女21話あらすじと感想
オクニョ運命の女20話あらすじと感想
オクニョ運命の女19話あらすじと感想
オクニョ運命の女18話あらすじと感想
オクニョ運命の女17話あらすじと感想
オクニョ運命の女16話あらすじと感想
オクニョ運命の女15話あらすじと感想
オクニョ運命の女14話あらすじと感想
オクニョ運命の女13話あらすじと感想
オクニョ運命の女12話あらすじと感想
オクニョ運命の女11話あらすじと感想
オクニョ運命の女10話あらすじと感想
オクニョ運命の女9話あらすじと感想
オクニョ運命の女8話あらすじと感想
オクニョ運命の女7話あらすじと感想
オクニョ運命の女6話あらすじと感想
オクニョ運命の女5話あらすじと感想
オクニョ運命の女4話あらすじと感想
オクニョ運命の女3話あらすじと感想
オクニョ運命の女2話あらすじと感想
オクニョ運命の女1話あらすじと感想

オクニョ運命の女(ひと)のあらすじ概要

監獄で生まれ育った女性オクニョが、数々の困難に立ち向かい、愛と人生を取り戻す波乱の物語。

オクニョを演じるのは注目の若手俳優チン・セヨン。監督は『チャングムの誓い』や『トンイ』を手掛けたイ・ビョンフン。

16世紀半ばの朝鮮王朝時代。刺客に襲われた妊婦が監獄に逃げ込み、女児を出産後に命を落とす。オクニョと名付けられ、監獄で育てられた少女には天賦の才能があった。囚人たちから教わる法や易経などの知識や明の言葉を次々と身に着けていくのだ。

貪欲に学ぶオクニョの心には母について真実を知りたいという強い思いがあった。成長したオクニョは母の死の謎を追う中で、国を揺るがす陰謀に巻き込まれていく。強大な権力に立ち向かうオクニョ。2人の男性との出会いがオクニョの運命を大きく変えることになる!

出典:NHKオクニョ運命の女(ひと)番組公式サイト

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オクニョ運命の女(ひと)の登場人物相関図
(C)NHK「オクニョ運命の女(ひと)」登場人物相関図
(C)NHK「オクニョ運命の女(ひと)」登場人物相関図
出典:NHKオクニョ運命の女(ひと)番組公式サイト

(C)NHK「オクニョ運命の女」」登場人物相関図 ユン・ウォニョンの女性関係図

(C)NHK「オクニョ運命の女」」登場人物相関図 ユン・テウォンの父親はユン・ウォニョン

(C)NHK「オクニョ運命の女」」登場人物相関図 ソン・ジホンとパク・テス

注目していただきたいたいのが、オクニョの母親を殺そうとしていたユン・ウォニョンと、その姉で文定(ムンジョン)大妃(テビ)。

文定大妃は、朝鮮王朝第11代王である中宗(チュンジョン)の3番目の正室で、息子が13代王の明宗(ミョンジョン)。

この時点でお気づきの方もいらっしゃると思いますが、イ・ビョンフン監督の名作「宮廷女官チャングムの誓い」でも、この文定大妃が出てきておりました。

医女チャングムを信用したりしなかったり、時には息子のために異母兄弟を毒殺するように指示したかと思えば、最後は恩赦を与えてチャングムの名誉を復活させた、あの文定王后。この写真でよく分かると思います。
(C)NHK『チャングムの誓い』文定大妃
「チャングムの誓い」では、パク・ジョンスクさんが演じ、非常に人の良い人という印象でしたが、この「オクニョ運命の女」では、真逆のような設定になっています。演じるのは韓国の女優さんの中でもピカイチの正統派美人だと思っているキム・ミスクさん。美しいです。

今回は「朝鮮三大悪女」の一人と言われている鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)と手を組んで「女人天下」と呼ばれる時代を築いた悪役を演じております。

この話は韓国ドラマ「女人天下」でも観ることができますが、イ・ビョンフン監督はこの歴史事実の中に、薄幸な女の子を放り込んできて、創作ストーリーを描いているようです。

韓国ドラマファンにとっては、まさに垂涎の的。 期待しながら最後まで見届けたいと思います。

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オクニョ運命の女(ひと)1話あらすじと感想

16世紀半ばの朝鮮王朝時代。ある妊婦が刺客に追われていた。追っ手を放ったのは、文定(ムンジョン)王妃の弟で、朝廷の権力者ユン・ウォニョン。

そんな事情も知らず、典獄署(チョノクソ:監獄)の役人チ・チョンドクは偶然出会ったその妊婦を助けるが、彼女は女児を出産した直後に絶命。

亡くなった妊婦の件は秘密裏に処理され、オクニョと名付けられた娘はチ・チョンドクらに見守られ典獄署で育つ。15年後、オクニョは明るく利発な少女に成長。

博識なイ・ジハムから法典や易学を、詐欺師のチョン・ウチから詐欺の極意を、窃盗犯のチョンドンからはスリの手口を学ぶようになっていた。

しかし、新しく赴任してきた署長チョン・デシクの命令で典獄署から追い出されそうになってしまう。同じ頃、チ・チョンドクが典獄署の金を使い込んでいたことも判明。

オクニョはチ・チョンドクを窮地から救うため一計を案じる。そんなとき、ユン・ウォニョンが突然典獄署にやってくる。

オクニョはひょんなことからユン・ウォニョンの運勢を見ることに…。

出典:NHKオクニョ運命の女(ひと)番組公式サイト

●感想
イ・ビョンフン監督作品でお馴染みの俳優さん女優さんがが出ていたので、スムーズに入ることが出来たようです。特に「チャングムの誓い」のヨンノ役のイ・イプセさん。「トンイ」にも「イ・サン」でも見かけた気になる女優さん。彼女の演技にも注目したいと思います。

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オクニョ運命の女(ひと)2話あらすじと感想

機転を利かせ、ユン・ウォニョンに良い運勢のみを告げて気に入られたオクニョ。おかげで引き続き茶母(タモ:使用人)として典獄署(チョノクソ:監獄)で暮らせることに。

その後、ユン・ウォニョンの家に招かれ、彼の側室で都一番の商団を率いるチョン・ナンジョンや彼らの娘ユン・シネにも良い運勢を告げる。その帰り、オクニョはユン・シネと間違えられ、死刑囚である頭の解放をもくろむ窃盗団に誘拐されてしまう。

オクニョはユン・シネのふりをして窮地を脱そうとするが、誘拐されたのが娘ではないと分かったユン・ウォニョンはオクニョを見捨て、早々に頭を処刑。

窃盗団に殺されそうになったところを危機一髪で逃れたオクニョだが、育ての父チ・チョンドクから聞いたユン・ウォニョンの対応に不信感を覚える。

茶母の仕事に戻ったオクニョは、ならず者の囚人ユン・テウォンから房を移りたいと頼まれる。

出典:NHKオクニョ運命の女(ひと)番組公式サイト

●感想
展開が早くてグッドです。オクニョの出生の秘密からその生い立ち、そして周囲の大人たちが、オクニョにとって敵なのか、そうでないのかがすぐに分かる構成。さすがイ・ビョンフン監督であるなあと納得です。1話2話を見逃した人でも、このあらすじさえ頭に入っていれば、すんなりと3話から入れると思います。

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オクニョ運命の女(ひと)3話あらすじと感想

典獄署(チョノクソ:監獄)を出所したユン・テウォンはコン・ジェミョン率いる商団で働くことに。一方オクニョはひょんなことから母の出産を手伝った元囚人と出会い、彼女から母が殺されたことを知らされる。

育ての親であるチ・チョンドクから当時の状況を詳しく聞き出したオクニョは、母が何者かに切り付けられた後、自分を出産して亡くなったことを知る。

そして、母が持っていた2つの指輪を形見として受け取る。ある夜、オクニョは署長のチョン・デシクら限られた者以外入れないはずの扉が開いていることに気付く。

扉の向こうには秘密の地下牢があり、一人の囚人が捕らえられていた。彼の名はパク・テス。かつて体探人(チェタミン:密偵)をしていた男だった。

そのことを知ったオクニョは彼に自分を弟子にしてほしいと頼む。強くなり、いつか母の死の真相を突き止めたいとの思いからだった。パク・テスの家族を探すことを条件に、弟子入りを認められる。

その頃、朝廷の権力者ユン・ウォニョンは、典獄署の署長から、パク・テスが地下牢にいると聞かされる。パク・テスはユン・ウォニョンと敵対し、20年前に処刑されたはずだった。

死んだはずのパク・テスの生存には、王の母で、朝廷の実権を握る文定(ムンジョン)大妃が関わっていた。

出典:NHKオクニョ運命の女(ひと)番組公式サイト

●感想
いや、びっくりです。秘密の地下牢にいた囚人のパク・テス。まさかあの人なのかとずっと目を凝らしていましたが、やはりチョン・グァンリョルさんに間違いなく、ホジュンよ、また会えて嬉しい!と大拍手です。
ホジュン
「ホジュン~宮廷医官への道」出演以降、数々のドラマに出演されていましたが、ここ数年は見かけることもなく(これ、韓国俳優さんにありがちなのですが)、ついにチョン・グァンリョルさん登場で、さすがイ・ビョンフン監督のご威光です。

物語は、20年前に体探人(チェタミン)だったパク・テスが、謀反騒動の最中に身柄を拘束され、典獄署の秘密の地下牢に監禁されていた。それを偶然にも見つけてしまったオクニョは、具合の悪いパク・テスに薬草と塩を飲ませるなど、何かを世話をすることに。

なぜ自分に関わるのだ?というパク・テスに、体探人だったら捕盗庁の茶母になる術を教えてくれるはずとオクニョが答え、さらに亡くなった母の死の真相を知りたいとも。

その志と賢さに納得したパク・テス。弟子にする条件として、20年前に生き別れになった自分の妻子の安否を調べるようにオクニョに依頼するが、家族全員、死んでいて孫の男の子だけは生き残って奴婢になったが行方不明という報告を受け、呆然とするパク・テス。

そして、左遷を免れようと、大妃の弟・ユン・ウォニョンに取り入る典獄署の署長が、典獄署最大の秘密であるパク・テスの話を持ち出し、その話に興味を示すユン・ウォニョン。

秘密の地下牢に入っていくユン・ウォニョン。そしてパク・テスと目を合わせた瞬間、二人の表情が強張り、お互いに激しく罵りあい。

過去に因縁があったらしく、激しく動揺するユン・ウォニョン。すぐに姉の文定大妃の耳に入れると、「もうその話はするな」と一喝されてしまう。

その一方で、密かに典獄署の地下牢を訪れる文定大妃。パク・テスの存在を確認すると足早にその場を立ち去ったのである。

という感じでしょうか。ちなみに体探人(チェタミン)とは、今で言うところのスパイ・秘密工作員の認識でいいかと思います。

それから、オクニョの母親の形見、緑色の玉石の指輪2つ。また出てきたなとワクワクです。
トンイ指輪
僕の記憶の中では、「トンイ」で、粛宗からトンイに贈られ、「イ・サン」では、正祖からソンヨンに贈られた指輪。この「オクニョ」でも重要なアイテムになっていると予想です。

予想で言えば、市場でやりたい放題のユン・テウォン。おそらくはパク・テスの行方不明の孫なんでしょう。

そして、オクニョとユン・テウォン、この二人が過去に起きた事件を暴く中で、文定大妃一派の悪事を知ることに!?

文定大妃と弟・ユン・ウォニョンの会話の際には、チョ・グァンジョという名前も出てきました。「チャングムの誓い」では、硫黄アヒル事件とチョ・グァンジョの謀反を強引に結び付けられて、結果的にハン尚宮が死んでしまったのをいまだ鮮明に覚えています。

そのチョ・グァンジョと対立していたのが、オ・ギョモ。なんだか頭の中がぐちゃぐちゃです(笑)。
オ・ギョモ

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オクニョ運命の女(ひと)4話あらすじと感想

オクニョは母の形見の指輪をパク・テスに見せたところ、指輪の刻印から亡き母が先の王に仕えていた東宮殿の女官だったかもしれないことを知る。

オクニョは母の死の真相を探るため、当時の女官たちを探すが、全員亡くなっていると知り驚く。一方、ユン・テウォンは母を死に追いやった人物に復讐をするため富と権力を手に入れようとしていた。

5年後、美しく成長したオクニョは、母の死の真相を突き止めるため、捕盗庁(ポドチョン:犯罪を取り締まる官庁)の茶母(タモ:使用人)の採用試験を受ける。

パク・テスの特訓の成果もあり、試験で好成績を残したオクニョだが、なぜか不合格に。その頃、明の皇帝の使節が朝鮮にやってくる。目的は朝鮮の先王が亡くなった理由を明らかにすることだった。

ある夜、不審な男たちが現れ、オクニョに襲いかかる…。

出典:NHKオクニョ運命の女(ひと)番組公式サイト

●感想
捕盗庁の茶母の採用試験に立ち会った武官の顔。「宮廷女官チャングムの誓い」での王様・中宗じゃないですか!ますます頭の中が混乱です(苦笑)。
(C)NHK「宮廷女官チャングムの誓い」中宗
「チャングムの誓い」では中宗の息子が2人いて、病気がちな長子・仁宗と、文定(ムンジョン)大妃の息子である明宗。

ドラマの中では、仁宗が病死して弟君の明宗が王位に就き、長く権勢を誇ったように描かれていました。

この「オクニョ」では、仁宗が病死ではなく、文定大妃らの陰謀による暗殺だという前提で物語が進んでいるようです。

それにしても、チャングムやホジュンのキャストと被りまくりで、嬉しいやら判りずらいやら、です。

ちなみに、チャングムの中宗であり、今回のオクニョでの捕盗庁の部将(カン・ソンホ)は、体探人(密偵)の頭目だと予測です。おそらく当り。

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オクニョ運命の女(ひと)5話あらすじと感想

連れ去られた先でオクニョを待っていたのは、捕盗庁(ポドチョン:犯罪を取り締まる官庁)の試験場にいた武官カン・ソノだった。

実は彼の正体は体探人(チェタミン:密偵)で、その才能を見込まれたオクニョは体探人になるよう誘いを受ける。母の死の真相を突き止めたいオクニョは申し出を受けることに。その頃、朝鮮を訪問している明の使節に、朝鮮の先王が8か月で逝去した理由が書かれた密書が渡る。

密書が明の皇帝に渡るのを恐れた文定(ムンジョン)大妃(テビ)はパク・テスを体探人に復帰させ、使節の暗殺を企てる。同じ頃、明との交易で一獲千金を狙うユン・テウォンは使節に会う機会を得て、使節団が明に戻る際に同行することを許される。

一方、体探人になるため厳しい特訓を続けるオクニョは、ついに最終訓練へ。そして最後の試練を乗り越え、見事、体探人となる。

出典:NHKオクニョ運命の女(ひと)番組公式サイト

●感想
文定大妃が自らの足で、牢獄にいるパク・テスに会いに行き、体探人(密偵)に復帰するように頼むも、一度は断るパク・テス。その際の2人の会話と視線の妖しさから推察するに、昔、若い頃には男女の仲だったのではと?

そして、思うところがあり、体探人復帰を内禁衛の武官に伝えるわけですが、その思惑と彼の過去に注目していいきたいところです。

それと、オクニョの体探人になるための修行。教えるのは、やはりこの人かと。武術と言えばソ・ボムシクさん。
「イ・サン」でのソ・ジャンボ様、いや「朱蒙(チュモン)」のムゴル、はたまた「階伯(ケベク)」のサゴル将軍。

韓国歴史系ドラマでは必ずと言っていいほど顔を出してくるソ・ボムシクさん、かなり好きかもしれません。1970年9月29日生まれの47歳、まだまだ元気そうでなによりです。
(C)NHK「イ・サン」ソ・ジャンボ

そして物語は、オクニョが体探人になるための最終試験。それは捕盗庁の元武官の首を取ってくること。寝室に忍び込むまでは成功したが、結局、捕らえられて拷問に。誰に頼まれた?と詰問されても決して口を割ろうとしなくオクニョ。やがて失神…。

これこそが最終試験だったというオチで、韓ドラ恒例の、股を左右に引き裂く拷問じゃなかったのがミソだったような感じでした。

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オクニョ運命の女(ひと)6話あらすじと感想

自分が不在の間にパク・テスが出所したことを知り悲しむオクニョ。そんな彼女に体探人(チェタミン:密偵)として最初の指令が下る。体探人たちは明の使節を帰国途中で暗殺すること、そしてオクニョの任務は使節が持っている密書を奪うこと。

密書には朝鮮の先王の死にユン・ウォニョンと文定(ムンジョン)大妃(テビ)が関わっていることが記されていた。任務遂行のため、使節団とともに明へ向かう商団に通訳として潜入したオクニョは、そこで商人となったユン・テウォンと再会する。

旅の間、オクニョを気遣うユン・テウォン。しかし、明の使節が暗殺されれば交易が失敗することが分かっているオクニョは、彼に真実を話せず苦悩する。長旅の末、明に入ったオクニョの前に、暗殺計画の指揮官としてパク・テスが現れる。

オクニョの身を案じて作戦を降りると言い出したパク・テスだが、彼女は任務遂行を懇願。夜になり、パク・テスが放った火矢で宿営地に混乱が巻き起こる中、オクニョは密書を探すために使節の天幕に忍び込む。

●感想
記憶が正しければ、明の使節団が義州(ウィジュ)で野営した時に、オクニョとパク・テス(チョン・グァンリョル)が再会したはずです。

義州と言えば、「トンイ」で、チャン・オクチョンの兄チャン・ヒジェに命を狙われ、 瀕死の重傷を負ったトンイがたどり着いた場所であり、朝鮮王朝時代最高の商人・イム・サンオクの人生を描いた「商道」の舞台だったのもこの義州。

いや、「ホジュン」で、義州・龍川の郡守ホ・リュンと官妓ソン氏の間に生まれたのがホジュンと言えばピンと来る方も多いのではないでしょうか。

「トンイ」も「商道」も「ホジュン」も全部、イ・ビョンフン監督の作品。なるほど納得です。

地理的には、現在の北朝鮮に属していて朝鮮半島の西北地域。明の時代には、ここを通って使節団は行き来していたと各種文献には書いてあります。
朝鮮王朝時代の漢城と義州地図

ということで、生まれ故郷に帰ってきたホジュンこと、パク・テスの軽やかな弓裁き。深夜、軽々と矢を使節団に放り込む姿は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」オーランド・ブルームを彷彿させ、20年間も投獄されたボロボロの身体とは思えない活躍ぶり(褒めてます)。

その助けもあり、使節団の天幕に忍び込むことができたオクニョでしたが、その運命やいかに!? 次週に期待いたしましょう。

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オクニョ運命の女(ひと)7話あらすじと感想

オクニョは明の使節が持つ密書を奪うことに成功したが、使節の暗殺計画は失敗に終わる。しかし、オクニョとパク・テスたちは再び計画を実行し、任務を果たす。

一方、オクニョは任務の途中でユン・テウォンに追い詰められ、顔を見られてしまう。明の使節の最期の言葉から今回の指令に疑念を抱いたパク・テスはカン・ソノに密書を見せるよう詰め寄るが、仲間の体探人に切られる。

ユン・ウォニョンからパク・テスを殺すよう命じられていたのだ。追っ手が迫る中、オクニョはひん死のパク・テスを見つけて救おうとするが、パク・テスはユン・ウォニョンとの因縁を打ち明け、行方不明の孫を探すよう頼み彼女を逃がす。

やがて文定(ムンジョン)大妃(テビ)にパク・テスの死が報告されるが、納得がいかない大妃はその理由を明らかにするようユン・ウォニョンに命じる。ユン・ウォニョンは真相を隠すため、オクニョに罪を着せることに。失意のまま朝鮮に戻ったオクニョはいきなり捕えられてしまう。

●感想
パク・テスを刺したのは、 カン・ソノの手下であるチェ・チョルギ。彼もまたユン・ウォニョンから密命を与えられていて、卑怯ではあるけれど、これも体探人の宿命かと、ソ・ボムシクさん、いい仕事。
(C)NHK「イ・サン」ソ・ジャンボ

それから、文定(ムンジョン)王后の弟であるユン・ウォニョン。それにコン商団のユン・テウォン。名前が似ていて紛らわしい思っていたら…、ここで大きなネタバレです。

ユン・テウォンの父親はユン・ウォニョンです。ユン・テウォンはてっきり、パク・テスの行方不明の孫かと思っていましたが、間違いだったようです。すみません。
(C)NHK「オクニョ運命の女」」登場人物相関図 ユン・テウォンの父親はユン・ウォニョン
で、その父を酷く憎んでるユン・テウォンの過去も、これから明らかになってくることでしょう。楽しみにしたいと思います。

それにしても、ユン・ウォニョンの日本語吹き替えの声。あの声を聞くと、どうしても「トンイ」のチャン・ヒジェの顔を思い出してしまうのは僕だけでしょうか? 妹のチャン・オクチョンと共謀して悪さし放題だったチャン・ヒジェの姿も重なり、ユン・ウォニョンがますます許せなくなっております。

吹き替えの声の主は大塚芳忠(おおつか ほうちゅう)さん。数々の映画やドラマで活躍されている声優&ナレーターさんです。韓流ドラマにとっては、なくてはならない方なので覚えておきたいものです。

大塚芳忠(おおつか ほうちゅう)さんプロフィール
(C)クレイジーボックス 大塚芳忠
誕生日:1954年5月19日
出身地:岡山県
血液型:A型
身長:173 cm
声質:バリトン
趣味:スポーツ(ゴルフ・野球・自転車)
出典:所属事務所
株式会社クレイジーボックス

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オクニョ運命の女(ひと)8話あらすじと感想

恩師パク・テス殺害の罪を着せられたオクニョ。パク・テスの暗殺を指示したユン・ウォニョンは、口封じのためオクニョを殺せと命じる。命を受けたのはオクニョの上官であるカン・ソノだった。

その頃、ユン・テウォンは明の使節の死で窮地に陥るも、機転を利かせて明との交易を成功させ、朝鮮に戻ってくる。姿を消したオクニョのことを気にかけていた彼は、捕らわれているオクニョに会いに行く。しかしオクニョは、黙って罪を認めるよう諭したカン・ソノの言葉を信じて、何も話そうとしない。

一方、商団の大行首(テヘンス:最高責任者)コン・ジェミョンはユン・テウォンがユン・ウォニョンの息子だと知る。ユン・テウォンは、幼い自分と母親を追い出したユン・ウォニョンと側室のチョン・ナンジョンへの復讐が生涯の目標だった。

それを知ったチョン・ナンジョンはひそかに彼を抹殺しようと画策し始める。オクニョはカン・ソノが放った刺客に襲われるものの、なんとか難を逃れる。

●感想
カン・ソノ酷い。いくら体探人の掟とはいえ、自らスカウトして体探人にしたオクニョを始末しろと、別の女体探人に命令するカン・ソノに憤り、そして中間管理職の悲哀は時代が変われど同じなのかと暗澹たる気持ち。

でも、カン・ソノが許せない気持ちが強いのは、やはり「チャングム」での中宗と同じ俳優さんだから、という理由が大きいのかもしれません。

中宗の3番目の王妃・文定大妃、その弟の悪さのために、オクニョが捕われて中宗もどきのカン・ソノがオクニョを殺そうとしている…、こんな図式が頭の中でグルグルです。

やはり、カン・ソノ=中宗のイメージを打破するために、演じるイム・ホさんのプロフィール紹介です。

カン・ソノ役・イム・ホさんプロフィール紹介
イム・ホ
生年月日:1970年1月27日生
血液型:A型
身長]:74cm
学歴:中央大学校演劇映画科
デビュー:1993年
[趣味:ビデオ鑑賞、読書
特技:水泳
写真出典:WoW!Korea

●主な出演ドラマと役どころ
大王の道:思悼世子(サドセジャ)英祖の次男
妖婦 張禧嬪:粛宗(スクチョン)朝鮮第19代王
鄭道伝(チョン・ドジョン): チョン・モンジュ 親明派の政治家
チャングムの誓い:中宗(チュンジョン)朝鮮王朝第11代王
大祚榮(テジョヨン):ヨン・ナムセン ヨン・ゲソムンの長男
ホジュン~宮廷医官への道~:イ・ジョンミョン 捕盗庁の従事官
広開土太王(クァンゲトテワン):モ・ヨンポ(慕容宝)タムドクの宿敵で後燕の皇太子

これは個人的にイム・ホさんを観たドラマ一覧なので、実際にはもっと多くのドラマに出演されています。ということで、この中で一番嫌な役だった「広開土太王」のモ・ヨンポ=カン・ソノというイメージで、オクニョを観ていきたいと思っております。
広開土太王 モ・ヨンポ(イム・ホ)
それから、なぜ文定大妃はパク・テスのことをそんなに気になるのか?この部分がまだ明かされていないので、この一連のオクニョ虐めの回がモゾモゾと言いたくて、次週も宜しくお願いいたします。

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オクニョ運命の女(ひと)9話あらすじと感想

オクニョは、恩師パク・テスの死について無実の罪を着せられていた。捕えられたオクニョの前に、文定(ムンジョン)大妃(テビ)の命でひそかにパク・テスの死を調査している内禁衛(ネグミ:王室を警護する親衛隊)のキ・チュンスが現れ、真相を問いただす。しかし、オクニョは体探人(チェタミン・密偵)の上官の言葉を信じ、口を閉ざし続ける。

一方パク・テス暗殺の黒幕であるユン・ウォニョンはオクニョを殺すために手下を送るが、オクニョの行方が分からなくなっていた。彼女はキ・チュンスにより典獄署(チョノクソ:監獄)の地下牢に移されていたのだ。

ユン・ウォニョンがオクニョを探していると知った典獄署の署長は、彼女の居場所を密告するが、偶然その場に居合わせたユン・テウォンが間一髪のところでオクニョを救出。信頼していた体探人の上官カン・ソノも追手に加わっていると知ったオクニョは、ユン・テウォンにこれまでの経緯を全て打ち明ける。

●感想
典獄署の地下牢に閉じ込められたオクニョ。そこに呼び出されたねずみのような顔のスリ泥棒チョンドン。彼がオクニョに見せたのが緑色の玉石の指輪。その裏側には「イ・ホ」の刻印。

その持ち主は恐らく、東宮殿に仕えた尚宮か女官のはずで、後々に重要な役回りになるはず。覚えておきましょう「イ・ホ」の名前。

それから、ユン・テウォンの機転で、典獄署の地下牢から逃げ出したオクニョですが、たどり着いたのが山の中の古びた家。どこかで見たことがあるなあと記憶と辿ったら…。

これまた恐らく、「帝王の娘スベクヒャン」で、スベクヒャン親子が隠れて暮らしていた家ではないかと。スベクヒャンの母で、謀反人の娘であるチェファが、使用人のクチョンと貧しいながらも幸せに暮らしていた家。

スベクヒャンの物語は、6世紀の百済(ペクチェ)、武寧(ムリョン)王の時の話。この「オクニョ」は16世紀の朝鮮王朝の話なので、約1000年の時の差があるのですが、庶民の家は変わらずかと、余計なつっこみであります。

それから、オクニョが殺されかけている原因は、体探人パク・テスの死について、文定大妃と弟のユン・ウォニョンが対立しているためで、なぜそこまでパク・テスにこだわるのかが気になると以前にも書いていましたが、今回、ようやくその一端が判明したようです。

文定大妃が、王の妃になる前に、パク・テスと縁談があったという事実。要は愛し合っていたということなんでしょうけど、でもそんなパク・テスを20年間も地下牢に閉じ込めているし、突然外に出して明の使節を暗殺しろと命令したりと、なんだか支離滅裂な愛情表現。

もっと二人の間に重大な何かがあって、それに弟も関わっていた、しかもそれはオクニョの母親にも影響を及ぼしていた、なんて妄想をしております。さて、どうなりますやら。次回も期待です。

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オクニョ運命の女(ひと)10話あらすじと感想

無実の罪で追われる身となったオクニョは、ユン・テウォンに助けられ、隠れ家に身を隠していた。しかし、口封じのため、オクニョを殺そうとしているユン・ウォニョンが、2人を追い詰めていく。

ユン・テウォンはオクニョを助ける方法を懸命に探る。オクニョは自分を裏切った体探人(チェタミン:密偵)の上官カン・ソノに、どうすればいいのかと詰め寄る。ついに、オクニョの隠れ家が捕盗庁(ポドチョン:犯罪を取り締まる官庁)に見つかってしまい、オクニョはユン・テウォンが母と慕う女性のところに身を寄せる。

だが、張り出された人相書きからオクニョの居所がバレてしまい、連絡を受けた捕盗庁のソン・ジホンがオクニョを捕える。その直後、文定(ムンジョン)大妃(テビ)の命によってオクニョは宮殿に連れて行かれる。そして、大妃に謁見し、ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンも同席する中、ついにパク・テスの死の真相を打ち明ける。

●感想
ユン・テウォンが母と慕う女性は、ユン・ウォニョンの正室ということで多分間違いないかと。チョン・ナンジョンが密かに薬の中に毒を入れて殺害しようとしていたので、あの下女の動きではっきりしました。

ユン・ウォニョンの正室の名前はキム氏夫人。演じるのはユン・ユソンさん。「善徳女王」で主役トンマンの母親役が印象に残っていますが、現代劇「大切に育てた娘ハナ」での熱演も光った1969年1月17日生まれの48歳。いいです。
ユン・ユソン

で、ここ数回で印象がガラっと変わってしまったのが、捕盗庁のソン・ジホン。地方の豪商の息子で、捕盗庁に来たばかりの頃は、組織の綱紀粛正に励む真面目な男だと思っていましたが、ユン・ウォニョンの娘・ユン・シネの婿になるという話が来てからのユン・ウォニョンへのへつらいぶりには、嫌な奴だなあと。

ここでネタバレです。このソン・ジホン、あのパク・テスの孫です。どういう経緯で地方の豪商の息子になったかは、これから明らかになるでしょうけど、孫に間違いなく、このドラマでも重要な役割を演じるはずです。注目していきたいと思います。
(C)NHK「オクニョ運命の女」」登場人物相関図 ソン・ジホンとパク・テス

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オクニョ運命の女(ひと)11話あらすじと感想

文定(ムンジョン)大妃(テビ)にパク・テスの死の真相を告げ、容疑が晴れたオクニョは典獄署(チョノクソ:監獄)に戻り、署長の補佐として財務を管理することに。一方、文定大妃の命に背いてパク・テスを殺したユン・ウォニョンは官職を解任され、典獄署に投獄されてしまう。ユン・テウォンは、この機会にチョン・ナンジョンの商団に打撃を与えようと、オクニョを介して紙商人である囚人イ・ミョンウに近づく。

ある日、オクニョは、逃亡中にかくまってくれたユン・ウォニョンの正妻に仕える使用人が、チョン・ナンジョンの義妹と接触しているところを偶然目撃。その直後に、血を吐いて倒れていた正妻を発見し、毒を盛られた可能性を考える。そんな時、イ・ミョンウが牢(ろう)の中で首をつった姿で発見される。捕盗庁(ポドチョン:犯罪を取り締まる官庁)は自殺と考えるが、遺体を見たオクニョは彼が何者かに殺されたと確信する。

●感想
ほぼあらすじ通りの展開。典獄署の署長がオクニョに財布の紐を預けたのは、オクニョのバックに文定大妃がいるからで、ゆくゆくはその流れで自分の出世に利用したいという可愛い理由から。

それにしても疑問が一つ。オクニョは文定大妃にお願いして、体探人(チェタミン:密偵)を辞めて、典獄署の茶母に戻してもらいましたが、体探人の掟はどうしたものかと。

体探人の秘密は誰にも知られてはならぬ。例え殺されようとも墓場まで。この論理でいけば、体探人で上官であるカン・ソノが暗殺に来てもよさそうなもの。

体探人を動かす最高権力者であったユン・ウォニョンが捕われ、文定大妃がその座に収まったことで、オクニョ暗殺も阻止できたということなんでしょうけど、そのワンカットが欲しかったなあと理解が遅いおっさんの独り言です。

さて、12回目も早く観たいところですが、6月18日は特別放送で本編の続きは無しです。

「主演俳優が来日! スペシャル番組 放送!」とのことで、
チン・セヨンさん(オクニョ役)
チョン・ウンピョさん(チ・チョンドク役)
パク・チュミさん(チョン・ナンジョン役)

が来日&出演しての特別プログラム。こちらも楽しみたいと思います。

チン・セヨンさんプロフィール
生年月日:1994年2月15日(23歳)
身長:167cm
血液型:B型

パク・チュミさんプロフィール
生年月日:1972年10月5日(44歳)
身長:163cm
血液型:A型
学歴:ソウル芸術大学放送芸能科卒

今回はチョン・ナンジョンという韓国三代悪女の一人を演じておりますが、古くは「ホジュン」で、臨海君・光海君の母である恭嬪を演じていて、その健気な姿に心打たれたものです。
ホジュン・恭嬪(パク・チュミ)

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オクニョ運命の女(ひと)12話あらすじと感想

紙商人である囚人イ・ミョンウが何者かに殺害されたことを確信したオクニョだが、チョン・ナンジョンの命令により捕盗庁(ポドチョン:犯罪を取り締まる官庁)の検視係は自害として処理する。ある夜、都じゅうに謀反をあおる書面が貼り出される。これはチョン・ナンジョンがでっちあげたものだった。文定(ムンジョン)大妃(テビ)に、謀反騒ぎを収拾できるのはユン・ウォニョンしかいないと思わせ、典獄署に捕らえられているユン・ウォニョンを出してもらうのが狙いだった。

一方、オクニョはユン・テウォンと一緒に、ユン・ウォニョンの正妻を見舞った際、正妻に出された食事に毒が入れられていることを突きとめる。ユン・テウォンは、毒を入れた使用人の背後に黒幕がいることを確信。その後、使用人がチョン・ナンジョンの屋敷の者と会っているところを見つける。ほどなくして文定大妃の許しを得て典獄署を出たユン・ウォニョンは、死んだイ・ミョンウが賄賂を渡した相手を、謀反の資金を受け取ったとして次々と捕らえさせる。ユン・テウォンも、イ・ミョンウと典獄署の外で会ったために、謀反を企てた罪で捕らえられてしまう。オクニョは謀反がでっちあげであることを文定大妃に伝えるため、内禁衛(ネグミ:王室を警護する親衛隊)のキ・チュンスを訪ねる。

●感想
謀反はチョン・ナンジョンが考えたでっちあげ。チョン・ナンジョンの手足となってその悪巧みを実行するのが、チョン・ナンジョンの実の兄であるチョン・マッケと、その妻であるミン・ドンジュ。

チョン・マッケの狡猾さと卑屈さを見ながら、この人が悪役を演じるのを初めてみたような印象で、今ひとつピンと来ないというのが正直なところです。終盤でチョン・ナンジョンを裏切って、オクニョ&ユン・テウォンに寝返ったりして、はないですよね、実の妹を裏切るなんて。

チョン・マッケを演じるのはメン・サンフンさん。「チャングムの誓い」で初めてお目にかかり、それ以来「イ・サン」「ソドンヨ」「商道(サンド)」「ホジュン~宮廷医官への道~」「トンイ」「インス大妃」「淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)」etc.数々の韓流時代劇ドラマに出演されている名脇役。
「オクニョ運命の女」チョン・マッケ役メン・サンフン
1960年10月29日生まれの57歳。どうしても彼はいい人というイメージがあるので、このオクニョでも、と期待しながら観ていきたいと思います。

それとチョン・ナンジョンの義理の妹になるミン・ドンジュ。演じるのはキム・ユンギョンさん。韓流時代劇ではあまりお見かけしませんが、現代劇では財閥令嬢とか婚約者などの役で拝見していたような。

キム・ユンギョンさん、1979年10月6日生まれの38歳。身長169cmでこの美貌。たしかに時代劇よりも現代劇で栄えるようで、やはり人妻は美しいと独り言です。
「オクニョ運命の女」ミン・ドンジュ役キム・ユンギョン
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オクニョ運命の女(ひと)13話あらすじと感想

謀反に加担したとして捕らえられてしまったユン・テウォン。オクニョは、謀反騒動はチョン・ナンジョンによるでっちあげだと伝えるため、文定(ムンジョン)大妃(テビ)への謁見を求める。一方、オクニョは、ユン・ウォニョンの正妻に毒を盛っていた使用人が、男たちに襲撃されるところに出くわす。

●感想
使用人に矢を放ったのは、チョン・ナンジョンの部下のトンチャン。演じるのはヨ・ホミンさん。この人もよく見かけます。最近、BSで「海神(ヘシン)」の再放送をしていましたが、ソン・イルグクさんの忠実な部下役で見事な最期。というか、ご存知の方も多いと思いますが、海神(ヘシン)の終わり方は斬新過ぎていまだ鮮明に頭の中に残っています。物語の中心人物が全員死んでしまうという結末。凄過ぎます。

で、ヨ・ホミンさんとソン・イルグクさんと言えば「朱蒙(チュモン)」コンビで、実に息がぴったり。それで今回の「オクニョ」出演。「トンイ」でのバカ息子役よりも、こうしたスナイパー役が似合うようで、スナイパーと言えば「アイリス」での北朝鮮の工作員も思い出しました。以前よりもふっくらしたようですが、まあ、これは中年男女の宿命ということで。

ヨ・ホミンさんプロフィール
ヨ・ホミン ソ・ボムシク
※右がヨ・ホミンさんで、左は体探人として「オクニョ」に出演しているソ・ボムシクさん。

生年月日:1978年5月29日
身長:180cm
血液型:O型
学歴:東亜放送大学演劇映画科卒
趣味:スノーボード、ウェークボード
特技:サムルノリ、棒術
デビュー:2004年SBS公採タレント10期

物語的には、ユン・ウォニョンがユン・テウォンを放免させて、チョン・ナンジョンを叱り飛ばし。でもめげないチョン・ナンジョンの反撃が楽しみでもあります。それにオクニョと同じ指輪を持っていた女=東宮殿の女官が、男達を引き連れていたので、そこそこ力がある存在なのかと。オクニョの味方なのか?はたまた敵なのか?その動向にも注目していきたいと思います。

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オクニョ運命の女(ひと)14話あらすじと感想

ユン・テウォンが母と慕うユン・ウォニョンの正妻は毒のせいで体がすっかり弱っていた。オクニョが使用人を問い詰めたところ、毒を盛ったのはチョン・ナンジョンの指示だったと証言しようとするが…。一方、ユン・テウォンは人づてに父ユン・ウォニョンが会いたがっていると知らされる。

●感想
結局、使用人は左胸に矢を受けて絶命。毒を盛るようにと命令された人物の名前を言わずに死んでしまうのは、定番中の定番ということで驚きは無く、刑曹のキム・テジョンが「決定的な証拠が無い限りは手は出せない」ということで、またまた劣勢に陥ったオクニョとユン・テウォン。

そしてユン・ウォニョンの正室にして、ユン・テウォンが実の母親のようにしたっていたキム氏夫人も亡くなってしまい、人の眼を避けるようにして葬儀にやってきたユン・ウォニョンが、息子であるユン・テウォンと初めて(?)対面。実の父親に激しい憎悪の思いをぶつけるのも止む無し。

それにしても文定大妃ママの甘さ。孫娘可愛さの余り、チョン・ナンジョンの思惑通りに、彼女をユン・テウォンの正室にすることを簡単に許可してしまい、パク・テスの孫と自分のの孫が姻戚関係になった暁に、どう反応するのか?

そのパク・テスの孫こと、捕盗庁の隊長ソン・ジホン。自分は野心が大きいとチョン・ナンジョンの娘・ユン・シネに告白していましたが、どんな野心なのか?単に出世だけなのか?あるいは親の敵討ちなのか?この辺りも見どころになりそうです。

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オクニョ運命の女(ひと)15話あらすじと感想

亡くなった恩師パク・テスの孫を捜していたオクニョ。それがソン・ジホンだと分かり、彼にそのことを伝えようとするが…。凶作の影響で、典獄署(チョノクソ:監獄)への米の支給が絶たれる。オクニョはこの危機を乗り越えようと、米を手に入れるための策を考える。一方、民衆が飢えているのに、チョン・ナンジョンは誕生日に豪勢な祝宴を開く。ある日、役人が典獄署の視察にやってくる。

●感想
その役人とは、王様の明宗。役人に変装して飢餓に苦しむ民の実態を知ろうと典獄署にやって来るも、典獄署署長の「10日で食料が尽きるが、罪人の家族の差し入れを許したのでなんとかなります」の言葉に、いい案だと喜ぶ王様の明宗。

それに噛み付いたのがオクニョで、確かにこの場面でオクニョが話し出すのは無礼者!なのですが、そこはドラマということでご容赦。「先代の王様はどんなに凶作でも典獄署の罪人を飢えさせるようなことはしなかった。お役人様は何も分かっていない」と一喝。あっうっとよろめく王様は、朝鮮王朝第13代王の明宗(ミョンジョン)。

1545年~1567年の22年もの間、その座にあった王様です。その前の王様が腹違いの兄・仁宗で、在位期間は1544年~1545年の1年未満。このドラマでは、文定大妃が仁宗の命を殺めたとされていますが、果たしてその真相はいかに? ドラマの展開が待たれるところです。

一方、オクニョはソン・ジホンにパク・テスの孫だと伝えに行くも相手にされず、なんだかなあ状態。それでも、チョン・ナンジョンにウソの金鉱開発話を持ちかけて騙す魂胆。チョン・ナンジョンは平壌にいる金鉱査察官を呼び寄せて、オクニョの仲間を調べさせて、次回どうなる?という感じでしょうか。

ソン・ジホンが自分の出生の秘密を知り、そして義理の母親になるであろうチョン・ナンジョンの贅沢ぶりに嫌気が差し、オクニョと仲良くなるフラッグが立ったような印象。この人の動向が物語を左右するはずと予想です。

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オクニョ運命の女(ひと)16話あらすじと感想

囚人たちを飢餓から救うために画策するオクニョ。仲間を秘密の金鉱を知る人物に仕立て、チョン・ナンジョンに近づき、開拓資金として大金をだまし取ろうと動いていた。疑り深いチョン・ナンジョンを信用させるため、オクニョは慎重に進める。一方、王の明宗(ミョンジョン)は叔父ユン・ウォニョンに誘われ妓楼へ。そこで偶然、オクニョと再会する。

●感想
オクニョの仲間であるチョン・ウチが、金鉱を見つけた&一緒に開発して巨額の富を山分けしようとチョン・ナンジョンに接触。信用させるために本物の金塊を賄賂に贈り、その本気度をPR。国の方針で金鉱開発は禁止されているにも関わらず、金に目がくらんだチョン・ナンジョンは、金鉱査察官を呼びつけてチョン・ウチが本物の金鉱発掘者かどうかを確かめて、チョン・ウチを拉致&拷問。要は金鉱の場所を吐かせて独り占めしようという魂胆。

でもチョン・ウチはそれに屈しない。自分を殺せば金鉱の場所は絶対に分からないと言い張り、見事、作戦成功で身柄解放。着手金をチョン・ナンジョンから受け取り、金鉱の場所を書いた地図を渡して、というところにチョン・ウチを追っている金鉱査察官たちが、その取引現場に現れて、国禁を犯す一味を捕まえようと…。

矢がチョン・ウチの右胸に刺さり、それを観たチョン・ナンジョンは、金を置いて逃げるほかなかった。死んでしまったのか、チョン・ウチと思っていたら…、

金鉱査察官がチョン・ウチに合図して、チョン・ウチ復活の起き上がり。胸には豚の肉が隠されていて、それで九死に一生を得た。そして金鉱査察官はチョン・ウチの部下だったという顛末。見事な作戦で、こちら視聴者も騙されたようです。

チョン・ウチを演じているのは、イ・セチャン。
「オクニョ」チョン・ウチ役イ・セチャン
生年月日:1970年2月17日生
血液型:O型
身長:177cm
学歴:国民大学校視覚デザイン学科卒

韓国現代ドラマ「天まで届け、この想い」で、冴えない映画監督役をやっていましたが、このイケメンぶりなのに、なぜか間の抜けたような役柄が多いのは、なぜなんでしょう?

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オクニョ運命の女(ひと)17話あらすじと感想

オクニョはソン・ジホンに会い、彼の祖父がパク・テスであり、その命を奪ったのがユン・ウォニョンだと伝える。オクニョは署長に、囚人たちが外で働くことで典獄署(チョノクソ・監獄)の収入を得ることを提案。塩作りを考えるが、チョン・ナンジョンが取り引きを独占していると知る。一方、王の明宗(ミョンジョン)は、ユン・ウォニョン夫妻の横暴ぶりを罰するべきだと母の文定(ムンジョン)大妃(テビ)に訴える。

●感想
典獄署の囚人を塩作りに使うことは、イ・ジハムの友人の役人の手助けで宮廷も認め、ユン・テウォンが働くコン・ジュミョン商団が請け負って大成功。その取引が公正に扱われるよう、父であるユン・ウォニョンに頼みに行くユン・テウォン。しかし一方で、ユン・ウォニョンには、塩取引の独占と狙う正妻・チョン・ナンジョンからの口添え要請もあり、板挟み状態に。

オクニョを再び訪ねる明宗(ミョンジョン)。しかし、なぜ身分を偽って典獄署に査察にやってきたのかと追求され、オドオド状態に。実は王の密使と辛うじて言い逃れして、なんとかセーフ。この王様、オクニョに気があるようで、今後の展開が非常に楽しみ。

そしてパク・テスの孫であるソン・ジホンが、ユン・ウォニョンからパク・テスに謀反の罪を被せて葬り去ったとの言葉を聞き、オクニョのところへ。パク・テスが残した遺言状と、きっとお前の役に立つはずだと書かれた地図を手渡されたのだった。

という感じだったでしょうか。ソン・ジホンがいよいよ自分のルーツを知ることとなり、復讐の鬼と化するのか?見どころが増えて嬉しい限り。

ソン・ジホン役チェ・テジュンさんプロフィール
「オクニョ」ソン・ジホン役チェ・テジュン
【プロフィール】
生年月日:1991年7月7日
出身:ソウル市
身長:183cm
学歴:中央大学校演劇学科卒

初めて彼を観たのが「春の輪舞曲(ロンド) 」。イタリア料理のシェフで財閥グループの御曹司という役でした。でも彼、実は子役から活躍していたとのことで、調べてビックリでした。しかも韓国で有りがちなアイドル出身でもなく、モデル出身でもないということで二重の驚き。これからの伸びしろに期待です。

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オクニョ運命の女(ひと)18話あらすじと感想

オクニョはソン・ジホンに会い、彼の祖父がパク・テスであり、その命を奪ったのがユン・ウォニョンだと伝える。オクニョは署長に、囚人たちが外で働くことで典獄署(チョノクソ・監獄)の収入を得ることを提案。塩作りを考えるが、チョン・ナンジョンが取り引きを独占していると知る。一方、王の明宗(ミョンジョン)は、ユン・ウォニョン夫妻の横暴ぶりを罰するべきだと母の文定(ムンジョン)大妃(テビ)に訴える。

●感想
ソン・ジホンは、祖父であるパク・テスが、ユン・ウォニョンの陰謀で殺されたことを信じたようで、チョン・ナンジョンから呼び出され、塩の入札でライバルとなる商団の大行首を捕らえるように命じられるも、凶作の騒動を言い訳にして拒否。初めてチョン・ナンジョンに逆らうことになり、今後の彼の動向に注目。

そして、庶子の息子・ユン・テウォンに、塩の入札を公平に行うことを依頼されたユン・ウォニョンは、そのように部下に命じるが、それを知った妻・チョン・ナンジョンは、手下を使って、最大の競争相手となるユン・テウォンが居るコン・ジェミョン商団の入札額を不正に入手。

それを下回る金額、つまりは大きな損を出してまで、意地でもユン・テウォンには負けられないと息巻くチョン・ナンジョン。かくして、塩の入札はチョン・ナンジョンが勝利するのだが、コン・ジェミョン商団は、軍に塩を売り込むことに成功し、利益的にはコン・ジェミョン商団の大勝利。

軍に塩が必要だということは、変装した王の明宗(ミョンジョン)が、オクニョに教えたことであり、そのオクニョには、緑色の玉を持った元女官から、カビという元女官が居て、ある日突然、東宮殿から姿を消したとの情報も与えられ、もしかしたら、オクニョは前の王様のお手つきなのでは?だとすれば、今の王様である明宗とは異母兄弟になるのか?と妄想です。

さらに、元女官・カビに手を出して妊娠させたのが、ユン・ウォニョンであるならば、ユン・テウォンとオクニョが異母兄弟になるということで、この予想はさすがに無いだろうと反省です。

宮殿の女は、全員、王様の女。この不文律を破るほど、ユン・ウォニョンとその姉・文定大妃の力は強大だったのでしょうか? 全く想像が及ばず、次週に期待です。

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オクニョ運命の女(ひと)19話あらすじと感想

オクニョは、軍に塩を納められたのは、王の密使を名乗っている明宗(ミョンジョン)が力になってくれたとユン・テウォンに話す。ユン・テウォンはオクニョが密使の男と親しげなのが気に入らず、用事がないならもう会うなと忠告。そんなとき、明宗が再び密使を装いオクニョを呼び出す。護衛を遠ざけた明宗がオクニョと2人だけで話をしているところに、突然、オクニョを狙うチョン・ナンジョンの手下たちが襲いかかる。

●感想
塩の取引で大損害を被ったチョン・ナンジョンは、その原因は夫であるユン・ウォニョンと、その庶子であるユン・ウォニョンだと文定大妃にチクリ、裏献金もできないと嘆き、この人はホントに金の亡者だなあという印象。そして善人顔の文定大妃もまた、息子である明宗を意のままに操ろうとするダメ母で、この回でこの人に希望を持つことを辞めました。いつかどこかで、チャングムの誓いの時のような正義感ある大妃に戻るんじゃないかと期待していましたが、やはりドラマが違うようです(苦笑)。

オクニョが付けていた典獄署の裏帳簿。それを盗んで捕盗庁に持ち込んだのが、典獄署の役人であるユ・ジョンフェ。これが決め手となって、典獄署の署長とオクニョが捕われるはめになり、韓国ドラマ定番の身内の裏切り行為。演じているのが、パク・ギルスさんで、ホントに憎たらしい。小者感丸出しで褒めたいけど、嫌だ(笑)。

この人、「トンイ」の時は、確か捕盗庁の役人として出ていたはずです。その「トンイ」で思い出しましたが、トンイが幼い時に一緒に遊んでいたケドラの父ちゃんでサムゲの大将だったのが、チョン・ウンピョさんで、この「オクニョ」では、オクニョの養父であるチ・チョンドク。みんな繋がるイ・ビョンフン監督であります。
(C)NHK「オクニョ運命の女(ひと)」チョン・ウンピョ
左が「トンイ」の時で右が「オクニョ」のチョン・ウンピョさん

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オクニョ運命の女(ひと)20話あらすじと感想

贈収賄の罪で捕らえられてしまったオクニョやユン・テウォンたち。チョン・ナンジョンはコン・ジェミョンの商団を襲わせ、商売ができないようにする。チョン・ナンジョンの娘シネは、ソン・ジホンとの破談のショックで寝込んでしまう。激怒したチョン・ナンジョンは、ソン・ジホンに必ず代償を払わせると誓う。さらに破談に関係したとにらんだオクニョへの怒りを募らせ、この機会に重罪人に仕立てて追放しようとたくらむ。

●感想
チョン・ナンジョンの兄が、典獄署(チョノクソ)の署長チョン・デシクを呼び出して、オクニョ1人に贈収賄の罪を着せれば、刑が軽くなると言われ、あっさりとオクニョを裏切り、そして典獄署の署長代理のユ・ジョンフェが威張り放題で、もう本当にこの人が嫌い(笑)。長年、韓国ドラマを観てきましたが、これだけの嫌悪感を抱くのは、『ホジュン 宮廷医官への道』で、ホジュンの科挙試験を妨害したドルセ以来かもしれません。

それにしても、王様は何をしているのか? あれだけオクニョのことを部下に調べさせていたのだから、オクニョが捕われていることを知っていても不思議じゃない状況で、いまだ姿を見せず、サディスティックな脚本に少々苛立ちを隠せませんってことは、完全にイ・ビョンフン監督の術中にはまっているということなんでしょう。

そして、久しく姿を見なかった体探人のカン・ソノが、王様の部下として再登場。階級は低いらしいが、王様直属の部下ということで、しかも、オクニョと同じ緑色の指輪を持っていた元女官とも親しい間柄のようで、やはり、イム・ホさんの無駄遣いは無かったと一安心です。

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オクニョ運命の女(ひと)21話あらすじと感想

ソン・ジホンの訴えで、オクニョの裁きは3日後にやり直すことになる。そのことを知ったチョン・ナンジョンは、オクニョをかばって邪魔をしたソン・ジホンを呼びつける。ユン・テウォンは、自分が軽い刑で済んだのはコン・ジェミョンがチョン・ナンジョンと取り引きをしたためだと知り憤慨する。自分たちの商団がチョン・ナンジョンの配下になると知って、出て行くと言いだす。やがてソン・ジホンがオクニョの取り調べを始める。

●感想
チョン・ナンジョンが夫であるユン・ウォニョンにけしかけて、オクニョの再審を取り消し、オクニョは海州(ヘジュ)へ奴婢として送られ、オクニョを売った典獄署の署長は平の官吏として典獄署に復帰。コン・ジェミョンとユン・テウォンは、賄賂を使ってむち打ちの刑を逃れて放免。なんだか現在の韓国政治でも同じことが行われているんじゃないかという錯覚を覚える回でした。

そして、時の権力者・ユン・ウォニョンは、政敵が送った刺客に襲われ瀕死の重傷。これまた大統領の狙撃を彷彿させて、日本もそうだけど、お隣さんも昔も今も変わらないのねえと溜息です。

ユン・ウォニョンを襲った政敵グループの中に、東宮殿の元女官が入っているのは理解できるのですが、体探人のカン・ソノ(イム・ホ)が入っているということは、王様の命令なのでしょうか? もしそうだとすると、叔父であるユン・ウォニョンと、母親の文定大妃の力を削ごうとしている?

「チャングム」の影響が強く、どうしても聡明な女性という印象が強い文定大妃ですが、いろいろ調べてみると、このオクニョでの姿が実態に近いようで、悪女(毒婦)、女傑(鉄の女)という評価らしいです。

ちなみに、海州はこの辺りのようです(今の北朝鮮内)
海州

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オクニョ運命の女(ひと)22話あらすじと感想

国王、明宗(ミョンジョン)は、オクニョが罪人として裁かれ地方に送られたと知る。ユン・ウォニョンの指示で2度目の裁きが取りやめになったと聞き、裁きをやり直すよう命じるが…。一方、刺客に襲われたユン・ウォニョンはまだ意識不明のまま。容態が気になるユン・テウォンは屋敷の前にいた。やがて、オクニョが山賊に襲われ殺されたという知らせがユン・テウォンたちのもとに届く。ソン・ジホンは地方に左遷されることになる。

●感想
明宗もユン・テウォンもオクニョが死んだと聞かされて愕然とするのですが、ユン・テウォンだけはオクニョが生きていると信じて山賊の根城を突き止め、救出に向かったけれどオクニョの姿は無し。すでにオクニョの先導で、捕らえられていた女性全員が脱出していて、途中でオクニョが負傷。

山賊は奴婢であり、同じ奴婢になった女性を明に売り渡そうとする悪い輩。先週までテレビ東京の朝に放送されていた「奇皇后」でも貢女が主役で、高麗(李氏朝鮮の前の国)が元に、女性を貢物としていた時代が14世紀で、このオクニョの時は16世紀。

役人も民も、ともに女性を売買していたのは史実なのでしょう。同じ頃、日本は鎌倉~室町幕府から戦国時代で、韓国と同じようなことがあったはずですが、そこをメインに描いたドラマや映画を観た記憶がありません。

ということで、もっと日本の歴史の負の部分を知りたいと思ったオクニョ22話でした。

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オクニョ運命の女(ひと)23話あらすじと感想

山賊から逃げたオクニョは、刀傷を負いながらも役所にたどり着き倒れた。ちょうど赴任したソン・ジホンが見つけ、医者を呼ぶ。オクニョを助けようと追っていたユン・テウォンは、山賊がオクニョを明の商人に引き渡すために連れ出したと知って港へ向かうが…。やがてソン・ジホンは、オクニョが回復したら、役人の夜とぎをさせられると知る。一方、ユン・テウォンは妓楼でユン・ウォニョンに呼び出され、ある提案をされる。

●感想
夜とぎとは夜伽とも書き、本当の意味は 通夜に死者の傍らで夜通し過ごすことだと思うのですが、一方で、相手の要望に応じて相手を楽しませるサービスという意味合いが強いのかもしれません。都から来る偉い役人の接待のために、一晩、女性としてサービスすることを求められたオクニョ。神に憑依されたふりをして難を切り抜けましたが、この場面で「ホ・ジュン」のイェジンを思い出した人も多かったはず。

明の使節団の接待として、夜伽を命じられた医女・イェジン。この時は医学の知識と見識を持って難を逃れたと記憶していますが、このオクニョは神がかりということで、その珍妙な演技に大拍手です。そして現代の韓国でも祈祷師に相談することは当たり前のようで、その国の文化というものは実に奥深く興味が尽きません。

正室に上り詰めた妻・チョン・ナンジョンを牽制するため、庶子の息子・ユン・テウォンを平市署の署長に抜擢したユン・ウォニョン。

この時も庶子の身分を上げようとした「イ・サン」の王様の苦悩を思い出し、いとも簡単に庶子の宮中への登用を認めさせた文定大妃とユン・ウォニョンの権力の強さを思い知ったものです。

王様はいまだオクニョが死んだものと思っていて、オクニョの存在を隠したソン・ジホンの思惑とユン・テウォンの恋心、3人の男とオクニョという構図が出来上がり、どんな結末が待っているのか?ますます楽しみなオクニョであります。

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オクニョ運命の女(ひと)24話あらすじと感想

オクニョは、ソン・ジホンが祖父パク・テスの遺品を探しに行くのに同行することに。2人が出発しようとしたところに、王の母親違いの兄がやってくる。平市署(ピョンシソ:市場を監督する官庁)の署長に就任したユン・テウォン。父ユン・ウォニョンから、署長としての足固めにソン・ジホンの父の商団を取り締まるよう勧められる。ユン・シネはソン・ジホンのことが忘れられず、会いに行きたいと言い出す。

●感想
結局、ユン・テウォンが行った取締りで、ソン・ジホンの養父である豪商ソン・ファノクが死んでしまい、祖父パク・テスとの恨みも重なり、ソン・ジホンVSユン・テウォン&ユン・ウォニョン親子、という図式が出来上がり。

そこに新しいキャラ登場。国王・明宗(ミョンジョン)の異母兄である徳興大院君(トグンデウォングン)。ドラマの中では徳興君(トグングン)と呼ばれていましたが、この人もこれからキーマンとなるはずです。

オクニョの占いで、徳興君の息子が王座に着くかもしれないと言われていましたが、これは事実です。言葉で説明すると長くなるので、図式でどうぞ。

13代王・明宗と14代王・宣祖との関係図

栄華を誇った文定大妃とその息子・明宗の血筋は途絶えたということになります。「チャングムの誓い」の時、明宗は死線をさまよう大病をしてチャングムに助けられましたが、やはり子種が無かったのでしょうか?その辺りも描いて欲しいところです。

そして、徳興君を演じていたのがチョン・ソンウンさんで、「トンイ」の時の、掌楽院の楽師&剣契の一員でトンイの兄を演じておりました。1981年4月18日生まれの36歳、身長184cm。いい男であります。

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オクニョ運命の女(ひと)25話あらすじ

父を亡くしたソン・ジホンは、ユン・ウォニョンとユン・テウォンへの復讐(ふくしゅう)を心に誓う。オクニョはユン・テウォンがユン・ウォニョンの力で官職に就いたとは信じられない。一方、チョン・ナンジョンは市場を監督する立場についたユン・テウォンへの警戒を強める。役所に戻ったオクニョは近々、豊漁祭があると知る。儀式を行うために都から役人がやってくると聞き、それを利用してなんとか都に戻る手立てを考える。

ユン・テウォンは、チョン・ナンジョンの商団に監察に入る。チョン・ナンジョンは怒って詰め寄るが、ユン・テウォンは形式的な監察で対立する気はないと告げる。明宗(ミョンジョン)は、人事を強引にすすめる文定(ムンジョン)大妃(テビ)に頭を痛め、ユン・ウォニョンに母を説得するよう頼む。そのころ、オクニョのいる海州(ヘジュ)の役所では豊漁祭を迎えていた。しかし儀式の始めに周易の序文を読み上げるはずの道流(トリュ:儀式を執り行う官職)が現れず、大騒ぎになる。そこでソン・ジホンはオクニョが周易を熟知していることを伝える。都から来た昭格署昭格署(ソギョクソ:道教の祭儀を担当する官庁)の長官は、オクニョの実力を確認し、道流の代理をさせることにする。長官は堂々と役目を務めたオクニョに感心し、彼女の奴婢の身分を解いて道流に登用することにする。実はすべてオクニョが正式に都に戻るための作戦で、オクニョとソン・ジホンは作戦成功を喜ぶ。

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オクニョ運命の女(ひと)26話あらすじと感想

ユン・テウォンは、父ユン・ウォニョンに連れられ文定(ムンジョン)大妃(テビ)に謁見する。ユン・テウォンは大妃から寺のばく大な改修費を調達するよう命じられ、ある策を講じる。都の役所に登用され、無事に都に戻れることになったオクニョは、ひそかに商団を始める準備にかかる。オクニョが生きていると聞いたユン・テウォンは急ぎ会いに行くが…。

●感想
役人の登用試験・科挙を利用してミン・ドンジュとコン・ジェミョンの商団に、試験に使われる紙を買い占めさせ、その利益の3割を納めるよう伝えるユン・テウォン。その金はそのまま文定大妃から命じられた寺の改築費用に回るという仕組み。要は、一般庶民ではなく両班から金を巻き上がるということで、なかなかのグッドアイデア。

でもそれを面白くないと思うオクニョで、師匠のパク・テスを死に追い込んだユン・ウォニョンと手を結んだことが許せない様子。

ここままユン・ウォニョンとユン・テウォン親子VSオクニョ&パク・テスの孫ソン・ジホンという対立軸が展開されそうな予感です。

でもそろそろ、オクニョの母親であるカビのことが知りたいとモゾモゾ。オクニョの父親は一体誰なのか?明宗の父親である中宗なのか?はたまたユン・ウォニョンなのか?

ちなみにですが、BS日テレで最近始まった「テバク」ですが、「トンイ」の話をこんな風に解釈するのかと、こちらも面白いのでぜひ。金曜夜9時からです。パク・テスことチョン・グァンリョルさんも出演しています。

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オクニョ運命の女(ひと)27話あらすじと感想

昭格署(ソギョクソ:道教の祭儀を担当する官庁)の長官を呼び出したチョン・ナンジョンは、同行してきたオクニョを見て驚く。ユン・テウォンは、文定(ムンジョン)大妃(テビ)への資金集めのため、役人の登用試験を利用することに。試験に使う紙を独占販売させ利益を得るつもりだ。一方、オクニョとソン・ジホンは、その計画を阻止すべく動く。大妃はチョン・ナンジョンが献上したある髪飾りを見て顔色を変える。

●感想
髪飾りは、典獄署(チョノクソ)のユ・ジョンフェがチョン・ナンジョンに貢いだもの。髪飾りそのものは、典獄署の中にずっと保管されていたことから、これはもうパク・テスが20数年前に典獄署に連行された時に持っていたものを取り上げられたに違いないと読んでいますが、どうでしょうか。

それから、オクニョが体探人の元上司であるカン・ソノに連れられて、王宮殿の尚宮に会いいく場面。チョン・ナンジョンの手下の尾行に、元体探人だったらそれに気付くべきで、カン・ソノもオクニョも能力が低下したのか?と苦笑い。

まあ、それはいいとして、王宮殿の尚宮がオクニョと対面。親友だった尚宮のカビ、その娘がオクニョでないかと緑色の指輪を見て確信した様子でしたが、今は父親が誰なのかは話せないと。

その当時、カビが心を寄せていたのが内禁衛の長官だとは言いましたが、それが誰なのかはまだ分からず、悶々であります。

内禁衛(ネグミ)とは、王室を護衛する部隊で、いわゆる王様の親衛隊。宮中の女性は、皆、王様のものなので、尚宮に王様の部下が手を出しなんて有りえなく、もし、そうだとしたらその内禁衛の長官も尚宮も殺されて当然の時代。

さて、また謎が一つ、宿題となりました。

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オクニョ運命の女(ひと)28話あらすじと感想

王命によって役人の登用試験が中止となる。ユン・テウォンは、彼の指示で試験に必要な紙を買い占めていたチョン・ナンジョンの商団から、どうするのかと詰め寄られる。オクニョはソン・ジホンとともに、小さな商団を一つにまとめてチョン・ナンジョンに対抗する計画を進めていた。王・明宗(ミョンジョン)は、母である文定(ムンジョン)大妃(テビ)とチョン・ナンジョンの企みを探るよう部下に命じる。

●感想
ユン・テウォンは、商団に対する税を引き上げて紙の買占めの損失を埋め合わせ。そして文定大妃にも寺改修の資金を提供すて、ますます父親のユン・ウォニョンそっくりの行動。コン・ジェミョン大行首が「お前は変わってしまった」と言われても、よからぬ道に突き進んでしまうのは、芸妓イ・ソジョンの甘いささやきが原因?

父親・ユン・ウォニョンも、芸妓だったチョン・ナンジョンに操られて権力を私物化。息子のユン・テウォン、お前もかと、イ・ソジョンを演じるユン・ジュヒさんのプロフィールです。

ユン・ジュヒさんプロフィール
ユン・ジュヒ
生年月日:1985年(昭和60年)2月21日(32歳)
血液型:A型
身長:169cm
趣味:スキー、水泳
特技:チェロ

主な出演ドラマ:「アイリス2」「Dr.JIN」「大風水」「チュノ~推奴~」※個人的に実際に観たドラマだけを挙げてみました。どれも脇役ですね。
写真出典:韓チョア

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オクニョ運命の女(ひと)29話あらすじと感想

オクニョは話をしたいというユン・テウォンを拒否。権力を振りかざす行動はチョン・ナンジョンと同じだと告げる。ユン・テウォンは文定(ムンジョン)大妃(テビ)に呼ばれ、都の疫病騒動は大妃とチョン・ナンジョンが仕組んだ計画だと知らされる。一方で、オクニョはチョン・ナンジョンの周辺を調べはじめる。王・明宗(ミョンジョン)が民の不安を静めるために祭儀を行うことになる。

●感想
疫病が広がった際には王は謹慎し、祭儀を行うのが慣習だという大妃。そのウソの“疫病”騒ぎを引き起こしたのが大妃ということで、本当に酷い王様の母親。

韓国三大悪女は、

張緑水(チャン・ノクス)
張禧嬪(チャン・フィビン)
鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)

だと言われていますが、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)を操る文定大妃こそ、韓国三大悪女に入ってもいいくらいだと思いますが、いかがでしょうか。

ちなみに、張緑水(チャン・ノクス)は、李氏朝鮮10代王で、最悪の暴君と言われた燕山君の側室。張禧嬪(チャン・フィビン)は、李氏朝鮮19代王・粛宗(スクジョン)の側室。トンイを苛めたあの人です。

そしてこの「オクニョ」で大活躍中のチョン・ナンジョンは、李氏朝鮮11代王・中宗の妃である文定大妃の義理の妹で側近というポジション。

母親であるチョン・ナンジョンに負けず劣らずの執着心&嫉妬心で、オクニョを監禁してしまったユン・シネ。果たして、オクニョを助けるのは一体、誰になるのか?次回に期待したいと思います。

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オクニョ運命の女(ひと)30話あらすじと感想

チョン・ナンジョンは捕らえたオクニョを殺すよう手下に命じる。オクニョは一体、どうなるのか?チョンドンは、オクニョを殺すという会話を耳にして、助けを求めにソン・ジホンのもとへ行くが…。ソン・ジホンは、チョン・ナンジョンの仕入れた薬材を奪うために出払っていた。一方、オクニョの亡くなった母の親友だったという女官が、ある事実を握っていることがわかる。

●感想
オクニョの母親である元女官のカビ。その命を狙ったのがユン・ウォニョンということで、これでオクニョの父親が誰なのか、ほぼ確定です。ずばり、文定大妃の夫である11代王・中宗。王様の“お手付き”で、女官が妊娠。もしも男子が生まれたら王位継承の邪魔な存在になる、だから抹殺しなくては。弟のユン・ウォニョン、頼んだぞ。という構図でしょう(間違っていたらごめんなさい)。

この流れで言うと、王様・明宗とオクニョは兄妹ということになり、この2人のロマンスは無し。一方、ユン・テウォンはと言うと、母親の仇であるユン・ウォニョンの息子ということで、オクニョの心中はいかに?

もしかすると、オクニョは誰とも結ばれずに、もしくは、あっと驚くような人と結ばれてこのドラマが終わるかも、なんてことを考え始めています。今回、オクニョを助け出したのが、王様でもユン・テウォンでもなく、元上司だったカン・ソノだったことを考えると、あながち間違いじゃないような?

それにしても、母親の親友であるハン尚宮。演じるのはイ・スンアさん。「ホジュン」の医女で「チャングムの誓い」でもチャングムの先輩医女・ウンビを演じていましたが、1978年生まれの39歳。ますますお綺麗になっているようで素晴らしい。

そう言えば「ホジュン~伝説の心医~」の主役を演じたキム・ジュヒョクさんが、交通事故でお亡くなりになりました。心からご冥福を祈りたいと思います。享年45歳。若過ぎます。

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オクニョ運命の女(ひと)31話あらすじと感想

オクニョは王の密使[=明宗(ミョンジョン)]に会い、母は宮中の元女官で、ユン・ウォニョンに殺されたのだと伝える。明宗はユン・テウォンを訪ね、オクニョとはどういう仲かと聞く。疫病をでっちあげて捕らえられたチョン・ナンジョンは取り調べを受けるが、罪を認めようとはしない。オクニョは養父から、母の形見は指輪だけではなく髪飾りもあったことを聞き、母の親友だった女官、ハン尚宮(サングン)にそのことを話す。

●感想
チョン・ナンジョンに指示を与えていたのは文定大妃なので、チョン・ナンジョンの悪巧みが露見すけば、自分の権力も危うくなるから、息子の明宗に対して、典獄署に収監されたチョン・ナンジョンの解放と求めるということで、非常に分かりやすい展開。

そして明宗は、これでチョン・ナンジョンと叔父であるユン・ウォニョンを排除できると簡単に思っていたのを、重臣のイ・ジョンミョンに、政治の駆け引きに利用すべきという助言を受け、人事権を持つ要職の指名権を自らのものとする明宗。

イ・ジョンミョンを補足説明しておきます。イ・ジョンミョン(李政明)は、大尹(テユン)派の領袖で、若くして亡くなった(暗殺された)12代王・仁宗(インジョン)の伯父になります。現在の役職は兵曹判書(ピョンジョパンソ)で位は正二品。※明宗は13代王。

ちなみに、母親の文定大妃とユン・ウォニョンは、小尹(ソユン)派の領袖で、王としての力を発揮したい明宗は、文定大妃つまりは小尹派の力をそぎ落としたいというわけです。

そこで今回の取引成立となり、イ・ジョンミョンを演じるハン・インスさんの出演もこれから増えそうな感じでしょう。

ハン・インスさん、1947年7月30日生まれの70歳。これまで数多くの韓国歴史ドラマに出演されていますが、個人的にはやはり「ホジュン~宮廷医官への道~」で、山の中で獣を解剖する内医院の元医官・アン・グァンイク先生が強烈に印象に残っております。
NHK「イ・サン」チェ・ジェゴン役ハン・インス
この写真は、「イ・サン」のチェ・ジェゴン役(サドセジャ(サンの父)の忠臣であり、幼いサンの教育係)の時です。

さてさて、オクニョの母は元東宮殿の女官カビとうことで確定で、父親は誰なのかという謎が残ったままですが、当ブログでは、11代王である中宗がオクニョの父親で、それに嫉妬した文定大妃がユン・ウォニョンに命じてカビを殺した説を取っていますが、果たして!? 次週に期待したいと思います。

●「オクニョ運命の女」31話までのポイント
典獄署で生まれたオクニョ。オクニョを生んですぐに亡くなった母親は、東宮殿の女官だったカビ。カビは文定大妃の弟であるユン・ウォニョンによって殺害された。カビはオクニョに指輪と髪飾りを遺していた。

オクニョは、チョン・ナンジョンの陰謀により奴婢となったが、機転を利かせて昭格署(ソギョクソ)の道流(トリュ)となり、恩師パク・テスの孫であるソン・ジホンととも秘密の商団を作り、チョン・ナンジョンとユン・ウォニョンへの復讐の機会を狙っている。

王宮では、王・明宗と文定大妃が対立。文定大妃の側近であるチョン・ナンジョンの悪巧みを利用して、明宗の勢力が少しずつ増している。

王・明宗を支持しているのが、兵曹判書のイ・ジョンミョン率いる大尹(テユン)派。イ・ジョンミョンは、ソン・ジホンに目をつけて自らの派閥に引き入れようとしている。

ソン・ジホンは、祖父パク・テス、そして一族と養父までユン・ウォニョンとその息子ユン・テウォンに殺害されているので、大尹派と目的が一致する。

ユン・テウォンはオクニョに恋心を抱いているが、王・明宗もオクニョのことが気になっている。

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オクニョ運命の女(ひと)32話あらすじ

オクニョは王の密使[=明宗(ミョンジョン)]から、チョン・ナンジョンが政治上の取り引きで放免になったと聞き、ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンがいかに強敵かを思い知る。オクニョは母が東宮殿の女官で、一緒に仕えていた女官全員が謎の死を遂げていることを明宗に話す。宮廷に戻った明宗は、お付きの女官、ハン尚宮(サングン)を呼び、東宮殿の女官たちが死んだ理由を知っているか尋ねる。

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オクニョ運命の女(ひと)33話あらすじ

ユン・テウォンは密使[=明宗(ミョンジョン)]に会いに行こうとしていたオクニョを止める。そこで、オクニョが自分を避けているのは、彼女の母を殺したのが父ユン・ウォニョンだからだと告げられがく然とする。明宗はオクニョに会えず、酒を飲むため妓楼へ。ユン・テウォンは明宗に会い、文定(ムンジョン)大妃(テビ)が、明宗の密会相手を探し出して殺害しようとしていることを教え、オクニョに会うことを止めるよう頼む。

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オクニョ運命の女(ひと)34話あらすじと感想

突然オクニョに会いに来た王の密使[=明宗(ミョンジョン)]は、動きを見張られているので、今後は会い方を変えねばならないと告げる。オクニョは密使に、ユン・ウォニョンが母を殺した理由はわかったかどうか、尋ねる。カン・ソノはオクニョの母のことを調べ、亡くなる前にあることを言い残していたとわかる。髪飾りが典獄署(チョノクソ)にあったと知った文定(ムンジョン)大妃(テビ)は、オクニョを呼ぶよう命じる。

●感想
すみません、ここ2回、感想を書くのをサボっていました。物語は進展しているようで、ここで改めて整理したいと思います。

●オクニョの動き
密かに国内の小さな商団と連携して、チョン・ナンジョン率いる商団と、ユン・テウォンが関わっているコン・ジェミョン商団にに対抗して、大きな力(財力)を持とうと奮闘中。

また、ユン・ウォニョンに殺された母親の元女官だったカビの死の真相を、王の密使[=明宗(ミョンジョン)]に調査してもらっているが、まだ誰もその真相は分かっていない。

しかしながら、オクニョの母親のカビを殺させた黒幕は、自分の母親である文定大妃だと確信した明宗は、一人、その罪の深さに悩み、今後、どうすればよいのかを思案中。

●ユン・テウォンの動き
先の王様暗殺とそれを知った東宮殿の女官達全員を殺害した事実を、明宗に教えたのは誰か?明宗の動きを見張って、怪しいものは殺せという文定大妃の命令を、父親であるユン・ウォニョンの口から伝えられたユン・テウォンは、そのことを明宗に報告し、オクニョと外で会わないで欲しいと懇願。

そして、チョン・ナンジョンを潰すために、こちらもコン・ジェミョン商団を使って地方の小さな商団をまとめようとするが、オクニョたちに先を越されて、一体誰が?という状況。

●オクニョの出生の秘密は?
オクニョが生まれた時に、母親カビが残した遺品は指輪だけでなく、高価な髪飾りがあった。それが今は、回り回って文定大妃の手の中にあり、オクニョが宮中で働いていることを知った文定大妃は、オクニョを呼び出して、なぜこの髪飾りが典獄署にあったのかを極秘で調べるように命令。

一方、オクニョから母親カビのことを調べて欲しいとお願いされていた、元上司のカン・ソノは、オクニョが生まれる時の産婆だったケトンに会いに行き、そこで「赤ん坊が生まれたことをを内禁衛(ネグミ)の隊長であるイ・ミョンホンに伝えて欲しい」というカビの遺言が有ったことを調べ上げた。

そして、ケトンがイ・ミョンホンの家に行くと、家族使用人含めて役人に連行されていて、イ・ミョンホは死んでいたとカン・ソノに言うケトン。

果たして、オクニョの父親は中宗王なのか?はたまた内禁衛(ネグミ)の隊長であるイ・ミョンホなのか?

ちなみに、カビの親友であったハン尚宮は、カビはイ・ミョンホを慕っていたと言い、そして王様のお手つきで妊娠したのなら、親友の私に言うはずなのに、そんなことは聞いていないということで、オクニョの父親が中宗王だとは信じられない様子。

高価な髪飾りは、王様がお手つきした女官や尚宮に記念に渡したもの。なぜカビがそれを持っていたのか?次週に期待したいと思います。

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オクニョ運命の女(ひと)35話あらすじと感想

オクニョの養父チ・チョンドクが殺人のぬれぎぬを着せられ捕らえられる。オクニョが殺された人物を調べると、その人物がチョン・ナンジョンの金を管理していたことが判明。チ・チョンドクは不利な状況に追い込まれ自白を迫られる。文定(ムンジョン)大妃(テビ)から髪飾りのことを聞かれたオクニョは、誰の物かは分からないとウソをつくが…。ソン・ジホンは大妃の一派の力を弱めるため、明宗(ミョンジョン)にある提案をする。

●感想
捕らえられ拷問を受けるチ・チョンドクが今一つ分からない。典獄署のチョン・デシク署長に命令されて、囚人を出してやったことを告白すれば、捕盗庁の大将もバカじゃないんだから、捜査の目をそっちに持っていくのにと、相変わらずのチョン・デシクとユ・ジョンフェのグダグダぶり。この2人のやりとりを、個人的には「時間の無駄」と呼んでおります。

チョン・ナンジョンに対応するために、秘密の商団を大きくする予定だったオクニョですが、この養父チ・チョンドクの逮捕拘束を受けて、彼を弁護する外知部(ウェジブ:弁護士)になる決意を固めたようで、この事件をきっかけに、チョン・ナンジョンを追い詰めていく展開になるような印象です。

一方で、オクニョの父親の件ですが、髪飾りの持ち主は中宗(チュンジョン)の寵愛を受けた人物だということが分かり、そのことをカン・ソノに確認しようとしますが、あいにく地方に行っていて不在。

カン・ソノが探していた人物は、イ・ミョンホン。オクニョの母、カビが慕っていた人物で、、元内禁衛(ネグミ)の隊長。オクニョの父親は中宗なのか、それともイ・ミョンホンなのか?そして誰がイ・ミョンホンを演じるのか?少しネタバレですが、演じるのはパク・ジュヒョンさんです。

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オクニョ運命の女(ひと)36話あらすじ

オクニョは養父チ・チョンドクの無実を証明するため、自ら罪人の弁護を行う外知部(ウェジブ)になろうと決める。外知部は十数年前に都から追われ、今ではみかけなくなっていた。同じころ、ユン・テウォンもチ・チョンドクのため、残っている外知部がいないか捜していた。一方、明宗(ミョンジョン)の昭格署(ソギョクソ)廃止の命令に、文定(ムンジョン)大妃(テビ)とユン・ウォニョンたちが猛反対する。

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オクニョ運命の女(ひと)37話あらすじ

養父を救うためのオクニョの弁護で、被害者の検視のやり直しが命じられる。自分たちの犯行が明らかになるのを恐れたミン・ドンジュは、抱き込んだ検視係と証人の口を封じるよう手下に命じる。明宗(ミョンジョン)は弁護をした人物が何者か調べるよう部下に命じる。オクニョの活躍を見たユン・テウォンは、弁護する人たちの育成を決意。文定(ムンジョン)大妃(テビ)は、対立する明宗との新たな闘いを覚悟する。

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オクニョ運命の女(ひと)38話あらすじ

オクニョはユン・ウォニョンに呼び出され、手を組まないかと誘われる。オクニョは、なにかほかにねらいがあるのだろうと疑う。実は、王の明宗(ミョンジョン)とオクニョが密かに会っていることを知ったユン・ウォニョンは、それを利用しようと企んでいた。明宗に会い、宮殿の外で2人が情を交わしているというウワサだと問い詰め、明宗がオクニョを大切に思っていることを確信する。一方、ユン・テウォンは父ユン・ウォニョンからオクニョとどのような関係かを問われ、心を寄せていることを認める。オクニョは、養父チ・チョンドクが殺人のぬれぎぬを着せられた事件の真犯人が、チョン・ナンジョンの商団関係者であることを役人に報告する。商団の大行首(テヘンス)の夫で、チョン・ナンジョンの兄が捕らえられるが、チョン・ナンジョンが手をまわし、すぐに釈放される。オクニョは女官ハン尚宮(サングン)に会い、母カビが持っていた髪飾りは先々代の王、中宗(チュンジョン)の寵愛(ちょうあい)を受けた証だと聞いたと告げる。しかし、ハン尚宮はカビと一緒に宮殿を離れた護衛官イ・ミョンホンがオクニョの父かもしれないので探していると話す。そのころ、カン・ソノはイ・ミョンホンが見つかったという知らせを受け、イ・ミョンホンの元に駆けつける。明宗はオクニョから話があると連絡が来たと聞き、宮殿へ連れてくるよう命じる。

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オクニョ運命の女(ひと)39話あらすじと感想

オクニョを守る方法を考えている明宗(ミョンジョン)は、密使を装ってオクニョを呼び出す。王宮殿の女官にならないかと誘い、王の側室になれるかもしれないと告げる。その提案を受け、オクニョはある思いを打ち明ける。カン・ソノはオクニョの亡くなった母のことを知る元護衛官にオクニョの父親について尋ねる。オクニョの邪魔に我慢できなくなったチョン・ナンジョンは、夫に内緒でオクニョを殺すべく刺客を放つ。

●感想
カン・ソノがようやくその居場所を突き止めたオクニョの母・カビの想い人であり、一緒に宮中から逃げ出した元護衛官。その口から出た言葉は「カビが王様(中宗)から寵愛を受けた」という事実。これでオクニョが王女様であることが確定。

そして、オクニョの身の危険を考え、自らの側室にするしかオクニョを守れないと考えた明宗であるが、果たして、オクニョとは異母兄妹であることをいつ知ることになるのか?

明宗に誰か好いている者がいるのか?と問われたオクニョ。その口から出た名前はユン・テウォン。しかし、母親の殺害を指示したのがユン・テウォンの父親であるユン・ウォニョンということで、決して実ってはいけない恋心と自分を諌めるオクニョ。

残り回数も少なくなり、伏線も回収段階に入ってきたようで、後は死んだと思われていたパク・テスが再び姿を見せるだろうという予想をしているのですが、どうなることやら、です。そして次の王になる徳興君がどんな登場の仕方をするのか、最後まで楽しみたいと思います。

個人的には、オクニョの護衛であるチョヒの身長の高さに驚いていて、調べてみたら174cm。演じているのがコ・ウンスさんで、まだドラマ等には出演経験が少ないようで情報があまりありませんでした。でも気になる女優さんだと書いて、次回も宜しくお願いいたします。

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オクニョ運命の女(ひと)40話あらすじと感想

刺客に襲われ意識不明の重体のオクニョ。明宗(ミョンジョン)は、オクニョを見舞いに行こうとするが…。ユン・テウォンは目覚めぬオクニョに昼夜付き添い看病していた。文定(ムンジョン)大妃(テビ)とユン・ウォニョンは、明との国境で起きた事件を利用して、敵対する一派を排除しようとたくらむ。オクニョが実は王女であることを知る元護衛官が、オクニョの母が身ごもり、殺されたいきさつを語る。

●感想
今回はオクニョの母親カビと一緒に明に逃げようとした元護衛官イ・ミョンホンの独白がメイン。死が迫っていることを自覚したイ・ミョンホンがカン・ソノにお願いして、重症であるはずのオクニョを連れ出してイ・ミョンホンと面会。

武官になったばかりの時に、王様中宗の居場所をカビに教えたことで酷い罰を受け、そのことを恨みに思い、カビに文句を言おうと宮中を探し回り…、ようやく再会した2人はフォーリンラブ。

そんな時、カビが偶然にも文定大妃が世子の食事に毒を混ぜているいるところを見てしまったことから、カビが仕える東宮殿の女官全員が、文定大妃とユン・ウォニョンからの拷問を受けることになり、やがてカビの番に。

怯えるカビを見かけた王様中宗が、カビを夜伽の床に誘いご寵愛成立。そしてそのことを誰にも言えず、宮中から逃げ出そうとしたカビを手助けしたのがイ・ミョンホン。

2人は朝鮮中を逃げ回ったが、文定大妃が放った刺客が追い続ける日々。ある日、握り飯を2人で分けて食べようとした瞬間、カビが嘔吐して…、王様からのご寵愛を受けたことを告白するカビ。

この時、イ・ミョンホンはカビとお腹の子を守ることが生涯の役目だと自覚し、カビを守っていくのだが、ついに刺客に捕まる寸前に。そこで身を張って一人戦い、カビを逃すイ・ミョンホン。

辛うじて明に逃れることができたイ・ミョンホンであるが、カビの消息とお腹の子が気になって死ぬに死ねない。今ここでオクニョに出会えたことで、安堵とともに己の役目を果たせなかったことを詫びるイ・ミョンホン。という感じだったでしょうか。

どんだけの人を拷問で殺害したんだ!ユン・ウォニョンと文定大妃!と怒り心頭ですが、その息子であるユン・テウォンとオクニョはくっつくのか?というのが最終回に向けての最大の関心事でしょうか。

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オクニョ運命の女(ひと)41話あらすじと感想

オクニョは自分が王女であることを知るが、文定(ムンジョン)大妃(テビ)らに対抗する力をつけるまでは、身分を隠しておくことにする。一方でオクニョは自らチョン・ナンジョンに会いに行き、自分が生きていることを知らしめて宣戦布告。オクニョから看病の礼を言われたユン・テウォンは…。国境で起きた明とのトラブルを利用しようとたくらむユン・ウォニョンは、明の使者との交渉役を明宗(ミョンジョン)に申し出る。

●感想
オクニョはチョン・ナンジョンに、一瞬で富と権力を失い自ら命を絶つ運命だと言い放ち、ユン・テウォンは自分の父親のせいでとオクニョに謝り、オクニョとユン・テウォンのラブラブ復活の印象。

明の使者を利用して、イ・ジョンミョン派閥を一掃したいユン・ウォニョンは、明の使者に5万両を渡して、ユン・ウォニョンの望みどおりの要求を明宗に突きつけた。

オクニョは、師匠のパク・テスが孫のソン・ジホンに遺した明の皇帝の勅書を思い出し、これを国王に渡そうと宮殿で待っていると、そこには王様・明宗が! という感じだったでしょうか。

敵対する派閥が、国外勢力の力を借りて互いを排除しようとする動き。これは李氏朝鮮のみならず、古くは高句麗、百済まで遡っても同じことが行われており、視点を変えて現在に目を向けてみると、韓国の保守勢力と革新勢力、北朝鮮と南朝鮮(韓国)、話が長くなので止めておきます。

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オクニョ運命の女(ひと)42話あらすじと感想

国王に会うために王宮にやってきたオクニョは、明宗(ミョンジョン)の顔を見て驚く。オクニョは、明との国境で起きた事件をめぐる問題で、捕らえられたソン・ジホンたちを助け、明宗を危機から救う策があると伝える。明宗を支える一派を排除しようとたくらむユン・ウォニョンはひそかに明の使者と会い、明宗が要求をのむように出兵すると脅すことを提案。そして、対決すべくやってきたユン・ウォニョンと明の使者に対し、明宗は…

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オクニョ運命の女(ひと)43話あらすじと感想

オクニョの前に文定(ムンジョン)大妃(テビ)の使いが現れ、大妃のもとへ連れて行かれる。大妃から勅書を手に入れた経緯を聞かれたオクニョは、パク・テスから託されたと答える。そして、苦境に陥っている明宗を助けるため勅書を渡したと話す。その後、オクニョは王、明宗(ミョンジョン)から側室になる話の返事を問われる。しかし、自分が王女で母違いの妹だという素性を明宗に明かせば、母を殺したのが大妃だと知って明宗は思い悩み葛藤するはずだ。オクニョは、明宗にさらなる負担をかけられないと考え、理由を告げられぬまま泣いて断る。一方、オクニョはチョン・ナンジョンの商団を潰すため、捕らえたチョン・ナンジョンの手下に取引を持ちかけ、さらに寝返っていた商団も再び味方に戻そうとする。明の使者に大金を貢いで金に困っているチョン・ナンジョンに、明の交易団が大量の人参を買いに来ると信じ込ませ、決定的な打撃を与えようとする。そのころ、典獄署(チョノクソ)で外知部(ウェジブ:弁護士)の仕事に専念するユン・テウォン。囚人オンノムの弁護を申し出るが断られてしまう。オクニョとユン・テウォンは、彼が殺そうとした相手がチョン・ナンジョンのいとこだと知る。チョン・ナンジョンは、使用人として潜入し自分を毒殺しようとしたミン尚宮(サングン)を捕まえる。彼女がかつての殺害計画を逃れた元東宮殿の女官だと調べ上げていた。拷問されたミン尚宮は、もう1人の行方不明の女官カビは死んだと話してしまう。そのとき、オクニョが私兵を率いて助けに現れる。王宮では、明宗が胸の痛みを訴えて倒れる。

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オクニョ運命の女(ひと)44話あらすじと感想

心臓の持病が悪化して倒れた王、明宗(ミョンジョン)のもとに駆けつけた文定(ムンジョン)大妃(テビ)は、3日のうちに意識が戻らねば危険だと主治医から告げられる。明宗には子どもがいないため、ユン・ウォニョンは自分たちに都合のよい王位継承者を決めておこうと動きだす。オクニョは、救出したミン尚宮(サングン)から、母カビが典獄署(チョノクソ:監獄)で死んだことや、カン・ソノが味方であることをチョン・ナンジョンに話してしまったことを聞く。だが、オクニョが王女であることだけは言っていないという。チョン・ナンジョンは、女官だったカビが身ごもっていたことを知る。先々代王の寵愛(ちょうあい)を受けた証らしき髪飾りが典獄署にあったことを思い出し、それが彼女のものかも知れないと考え、カビの子の生死を調べさせることに。一方、オクニョたちの作戦により、明の交易団が大量の人参を買いに来ると信じたチョン・ナンジョンの商団は仕入れに行くが、すでに何者かが人参を買い占めていたことを知る。典獄署では、オクニョに説得された囚人オンノムが、ユン・テウォンに弁護を依頼。オンノムがチョン・ナンジョンのいとこチョン・マノを殺そうとしたのは、彼のせいで家族全員が死んだからだと話し、オクニョはその真相を調べる。チョン・マノは、裁きで自分が有利になるようチョン・ナンジョンに口利きを頼む。裁きの日、オンノムはチョン・マノの悪行により父が罪人として殺され、残された家族も追い詰められ自害したことを語る。ユン・テウォンがチョン・マノのウソを暴く証人を呼ぶが、証拠不足だとして結局、罰を受けるのはオンノムだけとなる。抗議したユン・テウォンは牢(ろう)に入れられてしまう。明宗が倒れたと知ったオクニョは、ひそかに彼に会いに行く。目覚めてくれるように祈るオクニョの思いが通じたかのように、明宗は意識を取り戻す。だがそのとき、大妃が明宗の寝所へ向かっていた。

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オクニョ運命の女(ひと)45話あらすじと感想

明宗(ミョンジョン)は意識を取り戻すが、文定(ムンジョン)大妃(テビ)が来たため、オクニョは奥に身を隠す。大妃は、意識の戻っていないふりをしている明宗に語りかける。かつて先王の毒殺を企て、東宮殿の女官たちを殺したことを認め、すべて明宗のためであり、今後も明宗を邪魔する者は殺すと言う。大妃が出て行った後、オクニョは明宗に自分の身分を明かすことなく王宮をあとにする。裁きを侮辱した罪で牢(ろう)に入れられたユン・テウォンは、典獄署(チョノクソ)に移され、5日後に裁かれることになる。オンノムの裁きの結果に納得がいかないオクニョの仲間は、腹いせにチョン・マノを襲う。オクニョはそのことをユン・テウォンに伝え、法で解決できないのであれば暴力で対抗するしかないのか、と考えてしまったことを話し、敵と闘ううちに、その敵と同じ考え方に染まってしまったようで不安だと嘆く。チョン・ナンジョンの手下の元体探人(チェタミン:密偵)チュ・チョルギはカン・ソノの前に現れ、ユン・ウォニョンに刃向かうのをやめるよう警告する。オクニョの護衛をしている元体探人チョヒは、チュ・チョルギから寝返るよう言われたことをオクニョに報告。するとオクニョは考えがあると言って、チュ・チョルギの提案を受け入れるようチョヒに命じる。王宮で世継ぎ問題が浮上する中、明宗は自分の病状が悪く、いつ死んでもおかしくないことを主治医から聞き出す。オクニョの母カビのことを調べていたチュ・チョルギは、カビが亡くなる前に産んだのがオクニョだとチョン・ナンジョンに報告する。明宗は王命でユン・テウォンを放免させて呼び出すと、自分の病状を打ち明け、何かあったらオクニョを守るよう頼む。そのころ、一人で夜道を歩いていたオクニョは、チュ・チョルギに呼び止められる。

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オクニョ運命の女(ひと)46話あらすじと感想

チョン・ナンジョンの手下チュ・チョルギはオクニョを連れてくるよう命じられていたが、ユン・テウォンが現れたため断念。明宗(ミョンジョン)からオクニョを守るよう命じられたユン・テウォンは、オクニョに「男としてお前を守りたい」と告白。オクニョも彼と手を携えたいと答え、2人は思いを通わせる。ユン・テウォンはオクニョを守る手助けとして明宗からの勧めでカン・ソノに会い、彼が王命により私兵を集めて訓練していることを知る。チョン・ナンジョンは、手下のチュ・チョルギにオクニョが王女かもしれないと話し、真相を知るであろう元護衛官イ・ミョンホンを捜させる。明宗はソン・ジホンらに世継ぎにふさわしい者を探すようひそかに命じる。ユン・ウォニョンの一派が世継ぎ候補として明宗の母違いの兄、徳興君(トックングン)の三男、河城君(ハソングン)を考えていると知ったソン・ジホンは、かつてオクニョが徳興君の息子の1人が極めて高い地位につくと予言したことを思い出し、先に河城君に会うことにする。オクニョの仲間たちはチョン・ナンジョンの商団を潰すべく、大量の人参の取り引きを進めていたが、オクニョのワナだと気付いたチョン・ナンジョン側の商団はオクニョたちに損害を負わせようと仕入れの半値を提示する。そのころユン・テウォンは知人からの手紙で、明の豪商が取り引きをしに来るので手を貸すよう頼まれていた。一方、チュ・チョルギは、オクニョの養父チ・チョンドクを捕らえ、オクニョの母カビが死んだときに遺品や遺言がなかったか問い詰める。さらにイ・ミョンホンの家を襲撃して拉致。監禁したイ・ミョンホンに、チョン・ナンジョンがオクニョの父親が誰なのか答えるよう迫る。オクニョはすぐにイ・ミョンホン救出の相談にカン・ソノのもとへ行くが、そこでカン・ソノに「王女様」と呼ばれているのをユン・テウォンに聞かれてしまう。

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オクニョ運命の女(ひと)47話あらすじと感想

ユン・テウォンはオクニョが王女と知り戸惑う。オクニョは、これまでと同様に接してほしいと頼むが…。イ・ミョンホンを捕らえたユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンだが、オクニョの父親が先々代の王なのかどうか聞きだせずにいた。ユン・ウォニョンはイ・ミョンホンがかつて女官を連れて逃亡したという事実と、敵対する一派のカン・ソノがかくまっていたことを利用し、明の使者の件で不利になった形勢を逆転しようと考える。

●感想
カン・ソノを演じているイム・ホさん、現在、BS12で放送されている大祚榮(テ・ジョヨン)でも出ているので(※2018年3月時点)、役柄が混同して頭がの中がグチャグチャであります。

こちらの方のカン・ソノは、善玉ということで、早くオクニョの正体を王様に伝えてと願っているのですが、なかなかオクニョも強情で、チョン・ナンジョンに負けないくらいの力が無いと言い出ないと。

この「オクニョ」も残り4話。オクニョが先々代の王様のお手つきの子の王女様であり、明宗の妹だということを、いつ明宗に告白するのか?

そして、ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンは、どのように成敗されていくのか? もはや関心はこの2つになったような印象です。

明で殺害されたパク・テスは、実は生きていて、朝鮮に戻ってくると信じているのですが、どうもその気配が見えず、パク・テスと因縁が深いムンジョン大妃の行く末も気になるところ。

史実では、明宗が亡くなった後、異母兄弟の徳興君の息子が14代目の王位(宣祖)に就くのですが、その辺りまで描かれるのか、全く予想が尽かず、元チェタミンのチェ・チョルギが憎たらしい限り。

演じておるソ・ボムシクさん、数々の歴史ドラマに登場していますが、個人的にちゃんと覚えているものだけ挙げておきます。

ドラマ名 / 役名 / キャラ設定

奇皇后 / ウォンジン / 元の都の守備隊長

馬医 / カン武官 / ミョンファンの部下

インス大妃 / ユン・ジャミョン / インス大妃の護衛武士

階伯 / サゴル / 百済の将軍

鉄の王キム・スロ / グンス / スロのケンカ相手

イ・サン / ソ・ジャンボ / 正祖の護衛武官

朱蒙 / ムゴル / チュモンの臣下

ソドンヨ / ソチュン / ソンファの護衛官

チャングムの誓い / ピルトゥ / チェ・パンスルの部下

商道 / ジナン / タニョンの側近
(C)NHK「イ・サン」ソ・ジャンボ

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オクニョ運命の女(ひと)48話あらすじと感想

オクニョは山道で、彼女を始末するよう命じられたユン・ウォニョンの手下たちに待ち伏せされる。だが、事前に情報を得ていたオクニョの合図で、味方の私兵が現れ迎え撃つ。典獄署(チョノクソ)に収監されたイ・ミョンホンへの差し入れに毒が盛られていたが、先に盗み食いをした役人が死んでしまう。明宗(ミョンジョン)はユン・テウォンに会いに行き、前王の暗殺を企てたユン・ウォニョンらを断罪する決意を伝え、協力を求める。

ついにオクニョの正体を文定大妃が知ることになり、これでオクニョが王女であることを知らないのは、以下の人たち

明宗
内禁衛の大将キ・チュンス
典獄署一同
コン・ジェミョン商団の面々

それに、オクニョの秘密裏の商団の部下たち、という感じでしょうか。オクニョも残り3話。心して見たいと思います。

それにしても酒場の女将ヨジュの狡猾さ。酒に酔わせて狙った男と一夜を供にするという作戦は、実に巧妙で実に怖ろしい限り。くれぐれもこうした作戦に引っ掛からないようにしたい、ヨジュことイ・スクさんは1956年生まれの62歳。無くてならない名バイプレイヤーです。
イ・スク

それから、ソン・ジホンに好意を寄せているチョン・ナンジョンの娘ユン・シネは、片思いのままで終わりそうですが、その目が印象的で、演じているキム・スヨンさんは29歳。童顔と言っていいでしょうね。

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オクニョ運命の女(ひと)49話あらすじと感想

文定(ムンジョン)大妃(テビ)に拘束されたオクニョ。明宗(ミョンジョン)は、オクニョを助けたければ、ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンを釈放するよう大妃から交換条件を突きつけられ悩んでいた。オクニョが自分と引き換えに、ユン・ウォニョンたちが釈放されることなど望むわけがない。明宗とユン・テウォンたちは兵を使い、必死にオクニョの行方を捜すが見つからず、ついにユン・テウォンは明宗にあることを告げる。

オクニョが自分の父親である中宗王のお手つきの子で、自分の異母妹になることを知った明宗。即座に、文定大妃の交換条件をのんで、ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンを釈放。

早速、チョン・ナンジョンら小尹派は、自らの権益を守るために、明宗の世継ぎ候補として徳興君(トックングン)の長男、河原君(ハウォングン)と、自分の娘であるユン・シネとの縁談を進めていた。

これに対抗するため、小尹派と対立するイ・ジョンミョン率いる大尹派は、徳興君の三男である河城君(ハソングン)を、明宗に引き合わせていた。

ここで整理します。

徳興君(明宗の異母兄弟)

長男・河原君(小尹派推し)


三男・河城君(大尹派推し)

ネタバレになりますが、明宗の跡を継いで朝鮮王朝第14代王である宣祖となるのが、大尹派推しの河城君。いわゆるカン・ソノやソン・ジホンが推薦していた三男ということになり、オクニョサイドの大勝利という結末が見えてきそうです。

参考までに、宣祖が国を治めていた時に起こったのが、豊臣秀吉による朝鮮侵攻(文禄の役、慶長の役)。当時の朝鮮国内の混乱は、あの名作「ホ・ジュン」で詳細に描かれておりました。

韓国歴史ドラマ定番の殺生簿(サルセンブ)も登場し、いよいよ物語はクライマックスへ。残り2話に期待したいと思います。

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オクニョ運命の女(ひと)50話あらすじと感想

明宗(ミョンジョン)に譲位を宣言され、ショックで倒れた文定(ムンジョン)大妃(テビ)。やがて危篤状態になり、知らせを受けた明宗が駆けつける。兵に追われ隠れ家に逃げ込んだオクニョとユン・テウォン。大妃の策略により、逆賊に仕立て上げられていると知る。その間も、明宗やオクニョの仲間たちは次々と捕まり、ソン・ジホンたちは拷問を受け、謀反の企てを自白するよう迫られていた。

そんな矢先に、なんと文定大妃が息を引き取ってしまった。「母がすべて解決します」、これが文定大妃の最期の言葉で、明宗の異母兄である鳳城君(ポンソングン)と、東宮殿の尚宮と女官を惨殺した罪を背負ってあの世へ旅立ったという解釈でよろしいでしょうか?

そして母親の急死で、明宗もまた倒れてしまい、大丈夫か?李氏朝鮮王朝!と力が入ったところで、攻守一転。小尹(ソユン)派の大黒柱である文定大妃が亡くなったことで、明宗が率いる大尹(テユン)派が、息を吹き返して、反撃開始。

オクニョも武力で戦うことを決意し、集めた同士の前で王女であることを告白。国を正すため力を貸してほしいと訴えかける場面は、ドラマ「オクニョ」の中でも名場面の一つとして語り継がれることでしょう。

王宮でも、回復した明宗の命令で小尹派の者たちが投獄され、オクニョも私兵たちとユン・ウォニョンの屋敷に乗り込んで、いざ決戦は、次回の最終回。という感じだったでしょうか。

パク・テスが、本当は生きていて、明の役人として朝鮮に来て文定大妃に引退を申し付けて二人で消える、こんな妄想を思い描いていましたが、この回で完全に夢となり、はあ~と少しがっかり。

BS日本テレビで放送された「テバク~運命の瞬間(とき)~」では、パク・テスことチョン・グァンリョルさんが、死にそうで死なないイ・インジャを演じており、その残像が残っているのかもしれません。

チャン・グンソクさん主演の「テバク」、こちらも「オクニョ」に負けず劣らず面白いので、時間のある方はぜひ。

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オクニョ運命の女(ひと)51話(最終回)あらすじと感想

オクニョとユン・テウォンは王、明宗(ミョンジョン)とともに朝廷にはびこるユン・ウォニョン派の一掃を開始し、次々と敵を捕まえる。2人はユン・ウォニョンの屋敷を襲撃し、ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンを捜す。オクニョたちの反撃で窮地に陥ったユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンは、地方の仲間に連絡し挙兵を計画するが…。いよいよ激動の最終回!

結局、ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンは捕らえられて山中に幽閉。明宗王から毒薬をもらう寸前で、チョン・ナンジョンが自ら毒を飲んで自殺。

呑気に釣りに出かけていたユン・ウォニョンが、血を口から流しているチョン・ナンジョンを見て、後追い自殺。

都では、明宗が徳興君の三男である河城君に、朝鮮王としての心構えを説き、自身の命の短さを視聴者に予感させて出番終了。

ソン・ジホンは捕盗庁の大将、チョンドンはマノクと結婚して商団の大行首(テヘンス)、マノクの弟・マンスは、女官ヨンジと結婚。

そしてチョングムは、ユン・ウォニョンの子を生んで物乞い生活。

復讐を果たしたソン・ジホンとオクニョが「虚しさだけが残る」と溜息をついていましたが、一番可哀想だと思うのは、実の父親を死に追いやることになったユン・テウォンだと書いて、合計51話の「オクニョ」感想レビューの終わりです&ありがとうございました。

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※あらすじ及びその画像は、NHKオクニョ運命の女(ひと)番組公式サイトからの引用になりますので予めご了承お願い申し上げます。


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