朝ドラを見終わって、「あの場面、誰かと話したいな」と思うことはありませんか。
心に残ったひと言、おいしそうだった料理、どうにも気になる登場人物。同じ15分を見ていても、心に残るところは人それぞれです。
ここは、そんな感想を持ち寄る「朝ドラ語り場」。当ブログの管理人(シエスタおじさん)が、朝ドラをきっかけに、皆さんとお話しする場所です。
放送中の作品はもちろん、懐かしい朝ドラの思い出も歓迎です。まずは、食卓の話から始めてみたいと思います。
※本文やコメントには、放送済みの内容に触れる話が含まれます。
最初のお題|心に残っている朝ドラの食卓は?
皆さんが、今も覚えている朝ドラの食卓はありますか。
おいしそうだった料理、誰かが誰かのために作った一皿、食卓を囲んで交わした言葉。まずは、今週の『ブラッサム』を見て思い出した、僕自身の話を書いてみます。
マキさんの雑炊と、退院した日のすき焼き
朝ドラの感想を毎回書いています。
思い起こせば、学生の頃は小説家になりたいと思っていました。その後、当時は高かった東芝のダイナブックまで買って、「さあ、書くぞ」と意気込んだものです。
ところが、そのダイナブックはなかなか起動しないまま。書き始めることもできず、ずるずると時が過ぎ、気づけば60歳を超えていました。
何だかなあ、自分の人生は。そんなふうに苦笑することがあります。
どうして今、朝ドラの感想を書いているのか。
何かを残したいからだと思います。
病院で働いていると、同世代の方が亡くなったことを知る機会があります。そのたびに、自分の中に焦りが生じているのが分かります。
このまま、何もしないで人生を終えていいのか。残された時間は、そう長くはないぞ、と。
そんな思いが強くなり、この夏、長い間冬眠させていたブログを復活させました。何か書かなくちゃ。そう、書くことしか思いつかなかったのです。
テーマは、毎朝見ている朝ドラなら書き始められるんじゃないか。そんな気持ちで続けています。
言葉が見つからないときの、温かい雑炊
今週の『ブラッサム』は、心に響きました。
特に忘れられないのが、下宿屋のマキさんが作った雑炊です。
流産によって子どもを失い、悲しみに暮れる珠と保。大家の辰五郎とマキさんは、そんな二人をそっと見守っています。
保が持ってきたのは、マキさんが作った雑炊。珠はその雑炊を前に、小さなわが子を抱いたときのことを、ぽつりと口にします。
静かな場面なのに、見ているこちらの心は乱れました。
もし自分の身内だったら、どんな言葉をかけるだろう。考えても、言葉が見つかりません。
そんな中で、マキさんの雑炊が心に残りました。
せめて一口でも食べて、少しでも体力を戻してほしい。
温かい雑炊には、そんな精一杯の心遣いが込められていたように感じたのです。
病院で食べた白米と、恋しくなった家のご飯
その場面を見て、先日の入院を思い出しました。
痔瘻の手術で、1週間ほど病院にいました。手術前は2日間絶食だったので、手術の翌朝に出された病院食のおいしかったこと。
パンではなく白米をリクエストしていたので、噛めば噛むほど、ご飯はやっぱりいいなあと実感したものです。
でも、どうしてこうも人間はわがままなんでしょうか。
あれほどおいしかった病院食も、2日、3日と経つうちに、だんだん箸が進まなくなってきます。そのたびに思い出すのは、家で食べるご飯のことでした。
入院は10日前後と主治医の先生から言われていたのですが、早く帰りたいとお願いしました。結果、7日目に念願かなって退院。
これまでで一番おいしかった、すき焼き
その日の夕飯は、家内が作ってくれたすき焼きでした。
スーパーで買ってきた、オージービーフの切り落とし。上等な肉ではありません。
それなのに、これまでの人生で一番おいしく感じたすき焼きでした。
どうして、こんなにもおいしいんだろう。
病院にいる間、ずっと食べたかった家のご飯。それを、いつもの家内が作ってくれている。そのことが、うれしかったのだと思います。
マキさんの雑炊を見て、あの日のすき焼きを思い出しました。そして、家内にあらためて感謝しました。
ドラマの中の一皿から、自分の食卓の記憶がよみがえる。朝ドラを見ていると、そんなことがあります。
あなたの心に残っている一皿も、聞かせてください
皆さんが、今も覚えている朝ドラの食卓はありますか。
おいしそうだった料理でも、食卓を囲んでいた人たちの会話でも。作品名と、心に残っている場面を、コメントで教えていただけたらうれしいです。
「あの料理、食べてみたかったな」というひと言でも大歓迎です。このコラムを読んで思い出した、ご自身の食卓の話も聞かせてください。
いただいた感想には、シエスタおじさんも少しずつお返事していきます。ほかの方の感想を読んで「私も覚えています」「私はこう感じました」と思ったら、そのコメントへの返信でもお話しください。
感じ方の違いも楽しみながら、お互いの言葉を大切にする場所にしていけたらと思っています。
『ブラッサム』の感想・あらすじはこちら
各話の感想や週ごとのあらすじは、週別記事にまとめています。その回について話したい方は、各週の記事のコメント欄もご利用ください。